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「特別感のある商品開発」に注力 最上川芭蕉ライン観光が来社PR

2025年3月24日
営業部:鈴木 克範

2025年3月24日(月) 配信

左から早坂常務、船頭の山科さん、南條次長

 最上川芭蕉ライン舟下りを運行する最上峡芭蕉ライン観光(山形県・戸沢村)から3月21日(金)、常務取締役の早坂信一氏、船頭の山科亨氏、船舶企画販売次長の南條裕司氏が本紙を訪れ、「特別感のある標品開発」(早坂常務)を進めたいとアピールした。

 2024年7月末に山形県最上地方を襲った記録的な豪雨では、所有する舟16艘のうち11艘が流されたが、約1週間後には臨時の周遊コースで営業を再開。流された舟の回収・修理を行うとともに、古口~草薙間の安全確認を終えた10月15日(火)から定期航路を再開し、通常営業に戻った。今年2月は荒天が続き運休を余儀なくされたが、年間7万人の乗船を目標に、国内外へ舟下りの魅力を発信している。

 そんな同社が注力するのは、地域の歴史や文化に根付いた付加価値の乗船体験だ。22年からは湊町・酒田で活躍する「酒田舞娘」の舞と食事が楽しめる「最上川花街舟」を発売(昨夏の豪雨で舟が使用できなくなり、現在は休止。今年新造船で復活予定)。早坂常務は「京都との交流を深める役割を果たした『最上川舟運』や、源義経が兄・頼朝に追われて逃れた際に船で最上川を遡ったという伝説などにもスポットを当てていきたい」という。

 また、人手不足やインバウンド増に伴い船頭の負担が増えるなか、電動モビリティシステム専門職大学(山形県飯豊町)と共同で舟の自動運転化に向けた取り組みも進めている。十分な実証実験を経て、「3年後をメドに実用化したい」(南條次長)考えだ。

 さまざまな取り組みから目が離せないが、同社の魅力は何といっても個性豊かな船頭さんによる水先案内。多い時には7カ国・地域の人が1つの舟で時間を共有するなど、案内にも工夫が求められる。「ありがとうといってもらえるよう、日々取り組んでいます」(山科さん)。

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