「2025年旅券(パスポート)」導入 JATA「もっと海外へ」総額2億円規模の新規旅券取得支援CPなど展開
2025年3月24日(月) 配信
髙橋広行JATA会長、秡川直也観光庁長官、岩本桂一外務省領事局長.jpg)
観光庁と外務省、日本旅行業協会(JATA)は3月24日(月)、共同記者会見を開き、同日の申請受理分から偽造・変造対策を強化した「2025年旅券(パスポート)」の導入を発表した。
これと合わせて、3者はアウトバウンド促進に向けて「もっと! 海外へ宣言」を発出。新しい旅券導入をきっかけに、海外旅行促進キャンペーンや、若者の国際交流の促進、外務省「たびレジ」との連携拡大により海外の安全情報の充実などに取り組み、海外旅行への機運醸成をはかっていく考えだ。
現行では、申請を受理した都道府県旅券事務所などで旅券を作成・交付していたが、25年旅券は国立印刷局で集中的に作成。その後、都道府県などに配送し申請者に交付する。このため日本国内では申請から交付まで2週間程度かかり、作成時間が若干長くなる。顔写真ページがプラスチック基材となり、レーザーで印字・印画されるのが特徴。
オンライン申請では、戸籍情報がシステム連携されるため、戸籍謄本の原本を提出する必要がなくなる。現行の10年用旅券手数料1万6000円がオンライン申請だと1万5900円、窓口申請は1万6300円となる。5年用旅券手数料1万1000円は、オンライン申請では1万900円、窓口申請は1万1300円とオンラインの方が安くなる。
JATAは3月24日から「もっと海外へ」特設サイトを開設し、海外旅行拡大プロジェクトを展開していく。会員会社の旅行商品などで総額2億円規模の「新規パスポート取得支援」CPなどを継続していく予定。