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グランプリは読売旅行の大矢千尋氏 4年ぶりにTCSAが添乗員表彰事業を開催

2025年3月30日
編集部:飯塚 小牧

2025年3月30日(日) 配信

(左から3人目)大矢氏らが3月25日に表彰を受けた

 日本添乗サービス協会(TCSA、金澤悟会長)はこのほど、4年ぶりに開催した「ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー2024」の受賞者を発表。3月25日(火)に開いた総会時に表彰式を行った。グランプリ(国土交通大臣賞)は読売旅行所属の大矢千尋氏が受賞した。大矢氏は2017年に準グランプリを獲得しており、2度目の受賞で大賞に輝いた。

 今回の表彰では、コロナ禍で開催していなかった期間も対象として募集を行ったところ、32人の添乗員の応募があった。昨年12月に選考委員会を開き、受賞者を決定した。委員長を務める東日本国際大学総長、早稲田大学名誉教授でエジプト考古学者の吉村作治氏は「皆さん素晴らしい経歴をお持ちで、しかもコロナ禍で添乗が少なかった時期を乗り越え、今回応募があったことを考えると、全員グランプリをあげたい気持ちだ」と称賛した。

 グランプリを受賞した大矢氏は、2011年の入社から一貫してオーケストラの海外公演添乗に従事。これまで20カ国・35都市を訪れており、渡航業務やクラシック音楽についての知識も豊富だという。今回の受賞については、音楽団の添乗でアメリカからの帰国時、空港到着後に楽器の通関を行うターミナルと帰国便の出発ターミナルが異なることが判明。帰国便が迫るなか、通関手続きとターミナル移動を迅速かつ的確に誘導し、無事に予定便で帰国した。団員60人の精神的・肉体的負担を軽減したとして、優れた旅程管理能力を楽団から称賛されたことが評価された。

 大矢氏は、音楽団の添乗は税関の手続きや楽器の運搬など、細心の注意が必要な作業が多く気も体力も使うが、達成感は大きいと言及。「これからも海外公演が成功できるようしっかり準備を行い、陰ながらサポートできるように励みたいと思います」と今後への意欲を新たにした。

 準グランプリ(観光庁長官賞)はTEJ所属の山中浅子氏。山中氏は過去に「国土交通大臣表彰」を受けているベテラン添乗員で、英語からフランス語、イタリア語、スペイン語まで習得している。海外のみならず、日帰り国内添乗やコールセンター業務、MICE、インバウンドなどマルチにこなす。ツアー客からは「何度か訪れている観光地でも、山中さんと一緒だと初めて経験することばかりで感動した」という言葉が多数届くなど、多くのリピーターを有している。また、ボランティア活動や寄付活動などにも熱心で、添乗員の社会的地位向上にも寄与したと評価された。

 このほか、選考委員会委員長賞は、丁寧な添乗姿勢が定評で旅行会社からの信頼が厚いジャッツ所属の近藤英之氏が受賞。会長賞には、ツアー中に遭遇した令和6年能登半島地震の混乱の中でツアー客に献身的に寄り添い、無事に帰着に導いた、近鉄HRパートナーズ所属の対馬眞代氏が輝いた。

 優秀賞以下は次の各氏。

 【優秀賞】和泉芳則(フォーラムジャパン)▽原田務(TEI)▽榎原四季(同)

 【奨励賞】和田真由美(旅行綜研西日本) ▽久保田優樹(阪急交通社)▽尾崎愛(同)▽今泉哲さん(近鉄HRパートナーズ) 田村香(トップ・スタッフ) ▽町田文彦(同) 小笠原伸江(はとバス)▽比企真由美(ジャッツ)▽滝本佳子(J&Jヒューマンソリューションズ)▽飯田晃子(同)手嶋恭子(同)▽山田早苗▽(同)細野之子(同)▽稲垣美穂さん(同)▽千田美穂子(阪急トラベルサポート)三谷順子▽(同)根岸宏典(同)五味美江(同)▽園田昌代(同)副島孝廣(TEI)▽佐藤早苗(同)小野信行(同)三浦代里子(同)古川啓子(同)野口崇大さん(同)

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