新年度も「平日に泊まろう!」CP実施 JATA、休暇取得促進の機運醸成を
2025年3月31日(月) 配信

日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)は4月1日(火)から、旅行需要の平準化などを目指し、「平日に泊まろう!」キャンペーンを開始する。2024年度から継続して実施する事業で、週末や連休に旅行需要が集中するなか、平日は混雑を避けられ「ゆっくり のんびり」旅が楽しめることを訴求。平日の旅行を考えるきっかけとし、休暇取得促進の機運を醸成するのが狙い。
CPは年間を4期に分けて実施。JATA会員会社で平日1人1万円以上の宿泊を伴う旅行商品を購入し、旅行した人のなかから抽選で次回の旅行で使える3万円、または1万円のクーポンが当たる。クーポンはそれぞれ20人ずつ用意し、各期40人・計160人にプレゼントする。詳細はキャンペーンサイトへ。

JATAが3月27日(木)に開いた定例会見で、国内旅行推進部の野浪健一部長は国内旅行キャンペーンについて、以前は需要の拡大を主軸にしていたが、24年度から平日旅行を促すものにシフトしたことを報告。「平日の旅行は混雑緩和になり、お客様の満足度も向上する。平日に旅行するきっかけになってほしい」と運動論として位置付けているとした。国を挙げた休暇取得促進や自治体の休み方改革、ラーケーションなどの各種取り組みと連動して進めていく考え。
野浪部長は24年度のJATA内での効果として、会員各社でチラシ掲示やサイトでのリンク掲載などを行い、意識付けができたことを紹介した。また、自治体が平日の誘客に焦点を充てた取り組みを実施した際に合わせてJATAのCP告知があった例も挙げ、「25年度はこうした事例がもっと増え、うまく連携ができればうれしい」と意気込んだ。