「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(3月号)」
2025年3月31日(月) 配信

□特集&主な内容
今年の3月号では、滋賀県を取り上げました。2014年から10年以上、滋賀県知事を務める三日月大造氏に独占インタビューを行いました。琵琶湖については、歴史的・地理的な重要性、そして琵琶湖の恩恵を受ける滋賀県の多様性を、京都大学名誉教授で地理学者の金田章裕氏に解説していただきました。「滋賀の作家」と公言する今村翔吾さんにもお会いして、歴史小説作家としてはもちろん、滋賀県との関わりについても伺いました。湖西では、「宝船温泉湯元ことぶき」を訪れ、元アイドルの女将、大久保琴江さん、石山寺の女性座主の鷲尾龍華さんからお話を聞いています。湖東では喜楽長で知られる喜多酒造の女性杜氏、喜多麻優子さんにお会いしました。旅行ページでは、歴史も踏まえて、地方鉄道を使って巡る滋賀の旅の醍醐味を伝えています。
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□〈フランスの様子〉相乗り専用車線

昨年10月に最高速度が時速50㌔に制限されたばかりのパリ市のペリフェリック(環状自動車専用道路)だが、3月2日からは、一車線が公共交通と相乗り専用になった。◆「相乗り」とは、2人以上が乗っている自家用車で、バスやタクシー、そしてもちろん緊急車両と同様に専用車線を使うことができる。◆最近の日本でいう有償の「ライドシェア」とは違い、家族や友人、または同僚など、誰でも2人以上が乗っていればよい。◆これは、環状道路を利用している自家用車の8割が1人乗りであることを踏まえ、効率的な自動車道路の利用を促進し、1人乗りの習慣を改善させようとする措置だ。◆新しい交通標識も登場、青地または黒地に縦のひし形になっている。◆パリ以外の都市でも導入が始まっているが、原則として試験的な導入で、罰金の徴収も5月からとされている。◆フランスの都市部では、自家用車の利用がどんどん制限される流れは続いている。とりあえずは、対象区間は限られ、時間も平日の混雑時のみだが、今後さらに広がる可能性がある。
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樫尾 岳-氏
フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旅行新聞 編集部〉