津田令子の「味のある街」「イケふくろーる」――カフェMOGA(東京都豊島区)
2025年4月6日(日) 配信

トキワ荘まんがミュージアムにほど近い豊島区南長崎の住宅街に昨年11月、障害者のアート作品を常設展示する「ギフテッドアート美術館MOGA」がオープンした。障害者アートに魅せられた洋菓子研究家の小島令子さんらが奔走し多くの方々に作品を見てもらいたいとの願いから開設にこぎ着けたという。
「心に響くたくさんの作品が集まりました。実際にご覧いただき、作品から生き様を感じとっていただければ嬉しいです」と美術館を運営する一般社団法人「むすび」の代表理事・大石明恵さんは満面の笑みで話す。
展示されている作品は、ホームページで作品を募ってコンテストを開催し、百貨店や公共施設の一角を借りて応募作品を展示してこられた。当初、応募作品は60点ほどだったが、年を追うごとに増え、今では全国から約300点以上が集まるようになった。展示スペースの確保が課題となり、「常設展示できる場所はないか」と考えたのが美術館開設のきっかけだったと振り返る。美術館の名前は、「天からの授かりもの」を意味するという。
美術館に併設された「カフェMOGA」は、アートを鑑賞しながらゆっくりくつろげる居心地のいいカフェだ。池袋のシンボルでもあるフクロウのマークが可愛らしいオリジナルのロールケーキ「イケふくろーるケーキ」は超人気。ふわふわの生地にほどよい甘さのクリームがたっぷり入っていてSNS映えも抜群だ。丁寧にいれてくださるホットココアや自家製シロップで作る「南長崎ジンジャエール」は甘さを抑えスパイスを効かせたシュワシュワ感に満ち溢れたドリンクだ。大石さんは「爽やかなフレバーが大人気のオリジナルブレンドティー『小島家の紅茶』など、ここでしか味わえないメニューをご用意していますのでお気軽にお立ち寄りください」と語る。
5月10日から18日まで、さいたま市民の日記念事業の一環で行われるイベント「楽描き展」~ユーモアに溢れる作品たち。自由な発想が生み出した奇跡~に、出展されるという。この機会にぜひ足を運んでみたい。
(トラベルキャスター)
津田 令子 氏
社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。