17年、石垣など初寄港へ、ダイヤモンド・プリンセス
世界3大クルーズ会社の一つ、プリンセス・クルーズ(米国)が運航する大型豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」が6月10日、神戸港に入港し、マスコミ関係者などを対象に見学会が行われた。あわせて、沖縄県・石垣島などへの初寄港を含めた2017年の日本発着クルーズの概要など紹介した。
同船は、三菱重工業長崎造船所(長崎市)で建造され、全長290・2メートルの11万6千トン。「日本の造船史上最大の船」として04年デビュー。14年からは日本発着クルーズで使用され、同年に行われた大規模改修では日本式の展望浴場「泉の湯」や寿司レストラン「海(Kai)寿司」など、日本人向けの施設が充実した。
乗客定員は2706人で、客室数は全1353室。メイン・ダイニングは船内に5カ所あり、クルーズ中は指定テーブル制をとり、毎日同じウェイターが担当することで、客の好みなどを把握し、もてなしに努める。
施設では屋外プールサイドに設置された大型スクリーンで映画を楽しむ「ムービーズ・アンダー・ザ・スターズ」や、最上階デッキの大人専用スペース「サンクチュアリ」などが人気。日本語が話せるスタッフ約100人が乗船し、クルーズライフをサポートする。
17年の日本発着クルーズは4月20日から11月10日出発までの約7カ月間。13年の日本発着就航以来、最長のシーズンになるという。横浜・神戸を母港に全28出発日設定(うち4本はチャーター)。
初寄港となる石垣を含めた「那覇・石垣島・台湾リゾートクルーズ8日間」は、14万7千円から。気軽にクルーズを楽しんでもらおうと、6日間のショートクルーズ4コースや、初となる東南アジア周遊クルーズも設定した。