八幡屋 吉野徹彦社長、“団体重視”の経営目指す 旅行会社と共に成長へ
2025年4月2日(水) 配信

八幡屋(福島県・母畑温泉)の吉野徹彦社長は3月19日(水)、同館で行われた埼玉県旅行業協会の業務懇談会で講演「最近の旅行業界と宿泊施設経営や交通とのあり方」を行い、「今後も団体旅行を重視していく」経営の方向性を示した。パートナーである旅行会社には、共に「団体旅行」の魅力を発信していくことを呼び掛けた。
【木下 裕斗】
吉野社長は東北大学卒業後、パイロット養成機関である航空大学校を経て、全日本空輸(ANA)に入社した。副操縦士として、国内線を中心に担当。その後、機長へ昇格し約12年間、主に欧米路線を運航した。
昨年の夏、八幡屋の渡邉忠栄相談役から社長就任のオファーを受け、11月にANAを退職。12月1日(日)付で社長に就いた。
同館は1880年に、湯治宿として創業。1983年、観光旅館へと大きく舵を切り客室数は72室に。92年の増築では、全101室まで拡大。95年にも投資を行い、現在、客室数は149室、収容客数は約800人の大型旅館。
個人旅行の需要増加で、宴会場を個室の食事処に改修したり、団体の受け入れを停止し、個人客に特化した宿も増えているなか、吉野社長は「稼働率を上げ、業績を向上させるには団体客は欠かせない。これからも団体旅行を重視していく」方針を示した。
さらに、「渡邉相談役は常々、『八幡屋のお客様は旅行会社の皆様。もてなすことで一般消費者に魅力を紹介し、送客していただいてきた』と話している。エージェントの皆様のお力添えで八幡屋は成長してきた」と謝辞を述べた。「今後も旅行会社と共に発展していきたい」と語り、団体旅行の需要拡大に向けて、消費者へ旅行パンフレットやSNS、ユーチューブを通じた魅力の発信強化を提案した。
安全性についても団体旅行の利点を挙げる。