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結婚式で地方創生、第5回ふるさとウェディングコンクール

受賞者らが記念撮影
受賞者らが記念撮影
桂由美会長
桂由美会長

 全日本ブライダル協会(桂由美会長)とブライダル産業新聞社は6月22日、東京ビッグサイトで行われていた「ブライダル産業フェァ2016」の会場内で「第5回ふるさとウェディングコンクール」の授賞式を行った。「ふるさとウェディング」は、少子化、非婚化の現状打破、地域の名所、旧跡、公園、特産物など地域の魅力を結婚式のスタイルに取り入れて地域活性化をはかることや結婚の素晴らしさを伝えることを目的に推進している。

 5回目の今回は22組の応募があり、総務大臣賞はウェディングページの「ここが私たち2人の育った町!丹後良いとこ再発見Wedding」(開催都市=京都府京丹後市)が受賞。この結婚式では、丹後地方に古くから伝わる出立ちの儀式を行い、式で提供される料理や酒に丹後産を使用。新郎新婦や式に列席した人が、改めて自分たちが育った場所丹後の良さを再認識できるような式を作り上げた。

 観光庁長官賞は、銀山町の結婚式実行委員会の「銀山町の歴史遺産ウェディング」(同=兵庫県朝来市)が受賞。この結婚式では、史跡生野銀山を使用し、鉱山労働や鉱山の祭りの中で使われていた動きや道具などを式に盛り込んだ。同実行委員会は今後、銀山町ならではの「銀婚式」に特化した企画を行いたいと考えている。

 全日本ブライダル協会賞は、あしもとテラスの「村で、みんなで、手づくりでウェディング」(同=山梨県北都留郡小菅村)が受賞。新郎、新婦が小菅村への移住者ということもあり、村の人たちに感謝を伝えたい、村を元気にしたいという思いから村の多くの人に協力してもらい、手づくりの結婚式を行った。

 またブライダル産業新聞社賞は、ボルボレッタの「お伊勢さん和婚式」(同=三重県伊勢市)、アイ・ケイ・ケイララシャンス伊万里迎賓館の「新郎新婦から両親へ恩返しウェディング」(同=佐賀県伊万里市)、広島ブライダル振興研究会の「恋人の聖地ガラスの里で家族自立婚」(同=広島県広島市)、ピーブランチの「ウェディングで地域活性化大地の力を活かしたウェディング」(同=大分県豊後大野市)が受賞した。

 桂会長は今回の3組の受賞理由に「地域参加型」というキーワードを挙げた。結婚式はもともと誰でも参加できる地域の行事になっていた。が、今の結婚式はそうではない。だから「もっと地域の人たちに祝ってもらう習慣を根付かせなければ人口が減ってしまう。一番大切なことは子供たちに見せること」と結婚式の現状や自身の思いを語った。またこれを提唱した際観光庁が賛同し、旧跡や公園など本来式場ではなかった場所を式場にできるよう、動いてくれたこともあり、この『ふるさとコンクール』は地方創生につながる」とも語り、外国人が日本で式を挙げたいと思えば、インバウンド対策にもつながると考えを述べた。

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