「こもろ浪漫2025春」4月12日から 手漉き和紙絵巻「鳥獣戯画」とコラボ
2025年4月9日(水) 配信

長野県小諸市で4月12日(土)~5月18日(日)まで、文化や芸術、食をめぐり歩くまちなか回遊イベント「こもろ浪漫2025春」が開かれる。寺社や施設、店舗などの協力でマップを作成。約2時間30分のコースで回転式のオリジナルスタンプ「輪印(りんいん)」を集めるなど、楽しくウォーキングできる。今回は手漉き和紙絵巻「鳥獣戯画~手漉き和紙ができるまで~」とのコラボレーション企画。
日本の手漉き和紙技術が2024年にユネスコ無形文化遺産登録から10周年を迎えたことを記念し、制作された「鳥獣戯画~手漉き和紙ができるまで~」。国宝「鳥獣人物戯画」が伝わる京都・栂尾山 高山寺から許可を得て、和紙の原料となる木の栽培から紙漉きの工程、流通までのイメージを動物たちを模して描いた。ユネスコ無形文化遺産に登録された細川紙(埼玉県・小川町、東秩父村)、本美濃紙(岐阜県美濃市)、石州半紙(島根県浜田市)の3紙の手漉き和紙をつなぎ合わせた11メートルを超える巻物となっている。
11メートルの全場面がそのまま展示されるのは小諸が初めて。各地で巡回展示を行ったあとは、高山寺に奉納される予定という。小諸での展示は5月17日(土)、18日(日)に海應院で行う。

この絵柄は今回、「輪印」にも特別仕様で盛り込まれているほか、しなの鉄道の「こもろ浪漫2025春記念入場券」にも描かれている。
今回は小諸のまちに眠る多くの古文書も公開する。4月23、30日の2日間は先日修復が完了したばかりの「小諸城城下町絵図」など貴重な古文書を収蔵する、小諸市古文書調査室が特別に見学できる。
このほか、それぞれの日程でイベントやガイドツアーなどが企画されている。