「作並菊桜」など58本を植樹 作並温泉郷千年桜プロジェクト
2025年4月11日(金) 配信

宮城県仙台市の作並温泉で4月8日(火)、国道48号沿いの桜並木を再生する「作並温泉郷千年桜プロジェクト」のさくら植樹祭が開かれた。2021年から始まった植樹祭は今年で3回目。地域住民や作並温泉旅館組合の関係者約40人が集まり、「作並菊桜」など58本を植樹した。
春になると国道48号線沿いに咲き誇る桜がトンネルのようになり、地域住民やドライバーを癒していた桜の並木道。2000年には仙台市の「わがまち緑の名所100選」にも選ばれ、賑わっていた。しかし、2018年に道路移設や木の老朽化に伴い、33本のソメイヨシノが伐採された。これを受け、6年前に旅館組合や町内会が「桜並木を復活させたい」とプロジェクトを発足。これまで100本以上を植樹してきたという。
今回は作並地区発祥とされる希少な「作並菊桜」、寿命の長い「江戸彼岸桜」、「ソメイヨシノ」を植えた。「作並菊桜」は仙台発祥だが、市内でも現時点で確認されている成木はわずか2本という。地元のシンボルツリーとして接ぎ木をして増やしていきたい考えで、地元の成木の情報提供を呼び掛けている。