金丸弘美氏「地元にあるものを上手く使って連携を」 比較住宅都市研究会で講演
2025年4月14日(月) 配信

比較住宅都市研究会(主宰=海老塚良吉氏)は4月11日(金)、東京都内で食環境ジャーナリスト、内閣官房地域活性化伝道師・総務省地域力創造アドバイザーの金丸弘美氏を招き、「地域の力が未来を創る―活力ある地方創生の新たな動き」をテーマに講演会を開いた。
金丸氏は和歌山県田辺市の地域づくりを取り上げた。同市では、2016年から若い世代の人材を育成する「たなべ未来創造塾」がスタート。塾生が古民家を活用したゲストハウスや、空き店舗でパン屋の開業、さらには、工務店の社長が会社の倉庫を開放して“多目的スペース”としたことで、新たな出会いや仕事が生まれたエピソードなど、「地元のスモールビジネスを創る」事例を紹介。
そのうえで、金丸氏は「地元にあるものを上手く使って連携させて、逆転の発想で未来を創造していく」ことの重要性を語った。
活力ある地域の共通点としては、若い人材育成や、ものづくりに時間と労力を注いでいることを挙げた。さらに、「外部との接点で対外的に売れる新たなチャンネルを作っている」や、「消費者の接点を創り、何が求められるか把握しポイントを絞って商品開発をしている」などの特徴を説明した。