腕におぼえあり
世界が注目するトランペッター、近藤等則のCD『夢宙』が6月20日に発売された。
1993年に活動拠点を海外に移し、東京とアムステルダムを行き来しながら「地球を吹く」プロジェクトに取り組み、12年から日本での音楽活動を再開した。本作は11年に亡くなられた両親に捧げられたもので「宇宙と地球を思わせる近藤等則のサウンドの世界感」を表現した力作だ。
先行予約で購入したのだが、届いたCDを眺めて驚いた。なんとジャケットに私の名前入りで直筆サインが入っているではないか。予約特典は近藤等則自身が選曲した『時々のメロディー』で、この中にNHK時代劇「腕におぼえあり」で使用されたテーマ曲も含まれていた。これまで過去を振り返ることがなかった近藤等則の新しい一面を垣間見た。
【古沢 克昌】