91%がガイドブック参照、海外旅行の旅行先選定に(地球の歩き方 海外意識調査)
91%がガイドブック参照――。スカイスキャナージャパンとダイヤモンド・ビッグ社はこのほど、男女合わせて2457人を対象に海外旅行の情報収集などに関する意識調査を行った。旅行先の選定時、ガイドブックを参照する人の割合が91%と高いことや、インターネットに起因する情報過多が、選択肢の増加をもたらすため、「真に購入したい旅行商品を見つけづらい」という回答が目立った。
ダイヤモンド・ビッグ社が運営する地球の歩き方公式サイトを訪れたユーザーを対象に、2016年6月7―20日の間に実施された同調査。自由旅行の人気が顕著な一方、添乗員付きパッケージツアーの減少傾向は緩やかで、復活の兆候が明らかとなった。
情報収集面では、日本から持ってきたガイドブックを参照する人の割合が83%と高く、46%のオンライン検索や11%のSNS利用を大きく引き離した。なお、旅行を決める際に影響力がある媒体の割合は、旅行ガイドブックの91%が最も高く、オンラインメディアの86%とテレビの70%が示すように、書籍に対する信頼は高い。
自分にもっとも相応しい商品を予約した自信はあるのかという質問に、毎回自信があると答えた人の割合は全体の25%。年齢別に見ると、60歳以上で約40%、35―59歳と34歳以下では約20%と、年齢が若いほど、予約結果に自信が持てないことがわかった。
「地球の歩き方」デジタルコンテンツ部の大石彰彦氏は、「情報収集の裾野が広がるなかで、安心材料として旅行ガイドブックを購入するユーザーが多いことが判明した。旅行マインドも『誰にも共感してもらえるところに行った楽しみ』に変わっている」と、旅行者意識の変化に言及した。