バスのルール厳格化へ、末松、田中両副大臣が会見(国交省)
国土交通省の末松信介副大臣と田中良生副大臣は8月10日、就任会見を行った。末松副大臣はバスに関する課題や期待について、「ルールは厳しくする。バス会社に関してはそれを守る態勢にあるのかを監査しなければならない。今臨時国会ではおそらく法改正を提案することになると思う」とし、免許更新制や、各バス会社が負担金を出しあって安全運行ができるようにしていくなどの案を示した。
最重要施策には「老朽化したインフラの維持管理」を挙げ、東北の復興状況については「今年のテーマは東北観光復興元年にしたい。まだ東北への足が遠のいており、東北は安全な場所だと皆で励まし、苦しみを共有することが大切になる」と述べた。
一方、田中副大臣は「観光は地方創生の切り札になるものであり、GDP600兆円を目指す成長戦略の柱にも位置づけられる。観光先進国という新たな挑戦をしっかりと進めていきたい」と述べ、「宿泊業と旅行業、通訳案内士などに関わる制度は抜本的に見直すことも必要ではないか。トップレベルの経営陣育成や宿泊業の生産性向上に結び付けていきたい」と語った。
また重視する点として、「2020年東京オリンピックに向けて円滑な開催を見据えていかなければならない」とし、首都圏の国際競争力の強化とインバウンドを挙げた。このなかで、成田国際空港と羽田空港のさらなる機能強化に触れ、「羽田空港の飛行経路を見直し、両空港の処理能力を8万回に拡大するのが最優先課題」と語った。