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文化財の魅力 外客へ、英語解説の重要視点まとまる(文化庁と観光庁)

2016年8月20日
編集部

 文化庁と観光庁は共同で、「文化財の英語解説のあり方に関する有識者会議」での議論を踏まえとりまとめた報告書を作成した。訪日外国人旅行者が文化財の魅力を十分に感じ、楽しめるような環境整備を行うために、文化財の英語解説に必要な4つの視点をまとめた。

 1つ目の視点では、「日本語の解説を直訳せず、基本的な解説を補足するなど、文化財を理解するうえで前提となる情報を解説に盛り込む」ことが挙げられている。外国人旅行者にとって見聞きしたことのないものを直訳しても分からないためで、「訪日外国人旅行者にとって十分に理解できる内容になっているか」を確認する必要がある。理解が難しそうな単語は適切な英語に置き換える、文章を足したり注釈を加えたりするなどの方策が必要になる。

 一般的に、日本人と外国人では文化財鑑賞時、どこに大きく関心を寄せ、興味を持つかが異なることが多いので、2つ目の視点では、「外国人の目線でその文化財のどこに興味・関心を持つかを把握し、メリハリの利いた解説内容とする」ことが求められる。

 3つ目の視点では、「案内板やパンフレットなどの解説媒体に応じ適切に情報を書き分けるとともに、デザイン上の見やすさや景観との兼ね合いも考慮する」ことが挙げられている。

 4つ目の視点では、「わかりやすい解説のためには、英文執筆・翻訳を委ねることができる優れた人材の確保が重要」が示されている。ネイティブスピーカーであり、文章能力が高く、日本の歴史、文化に関する知識があることと、英文を用いたデザインを手掛けており、見やすく目を引くデザインができる人材を確保することが求められる。

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