来場者数18万人突破、17年から次なるステージに(ツーリズムEXPOジャパン2016)
日本観光振興協会(山口範雄会長)と日本旅行業協会(JATA、田川博己会長)は9月22―25日、東京都江東区の東京ビッグサイトで「旅は変える。人生を。世界を。」をテーマに「ツーリズムEXPOジャパン2016」を開いた。国内外から過去最多の1662コマの出展があり、来場者数は18万5800人となり、目標の18万5千人を上回った。
22日朝に行われた主催者会見でJATAの田川会長は、ツーリズムEXPOジャパンの今後について語り、〝ホップ・ステップ・ジャンプ〟の3年間を終え、海外・国内・訪日旅行の一体のイベントとしてさらに発展させていくために、次なるステージに入る2017年からは、日本政府観光局(JNTO)、日本観光振興協会、JATAの3者による「新の三位一体型のイベント」として発展させていく旨を報告した。また、開催地として17年と18年は従来通り東京で開催を予定しており、東京五輪およびラグビーワールドカップの関連で東京ビッグサイトの利用ができなくなる19年、20年は東京以外で開催を予定している。
22日午後から行われた開会式では冒頭、田川会長があいさつし、「ホップ・ステップ・ジャンプの3年目を迎え、このEXPOも三位一体の包括的なイベントとして、世界を代表する大きなイベントになってきた。この先の4年間では、国内については地域の魅力を送り込むDMOの役割を強化し、訪日の商談を意識したものに進化させていく」と述べ、三位一体での統合効果について強調した。続いて、国土交通省の石井啓一大臣から祝辞が述べられ、「ツーリズムEXPOジャパンを機に、九州地方への旅行需要の回復や、東北地方の観光復興が促進されて欲しい」と期待の声が寄せられた。
その後、日観振の山口会長のかけ声のもと代表者らによる、開会を宣言するテープカットが行われ、世界最大級となる旅フェアの幕が上がった。開会式終了後、「輝き続ける日本、そして世界―インバウンド4000万人時代の交流大国を目指して」をテーマに、国連世界観光機関(UNWTO)事務局長のタレブ・リファイ氏らによるパネルディスカッションが行われ、観光の持続可能な成長の実現について、参加者が改めて考える場となった。
同日夜に行われた、「ジャパンナイト」には、パーティーに菅義偉内閣官房長官も駆けつけ、イベントの成功を願い、祝辞を述べた。また、日本橋中央通りには、「鹿沼秋まつり 彫刻屋台」が登場し、その迫力に魅了された。
なお、来年は9月21―24日に「ツーリズムEXPOジャパン2017」を予定している。