来年3月“維新博”、高知城歴史博物館も開館(高知県観光説明会)
高知県は9月16日、大阪市内のホテルで旅行会社や報道関係者を集め、観光説明会を開いた。
尾﨑正直知事が約30分のプレゼンテーションを行い、来年3月4日開幕の「志国高知幕末維新博」の概要やJRグループの四国DCに向けた準備などを紹介した。
維新博は大政奉還150年を迎える来年に第1幕、明治維新150年を迎える2018年に第2幕を展開する。第1幕開幕日にはメイン会場となる県立高知城歴史博物館が、高知城追手門前にオープンする。博物館は3階建てで、「坂本龍馬書状」「大政奉還建白書写」など幕末・維新関連の資料約6万7千点を収蔵。最上階には高知城を一望できる展望ロビーなども備え、新たな観光拠点となる。
開館時間午前9時から午後6時(日曜日は午前8時開館)。料金は常設展大人500円、企画展同700円。大型バスの乗降は可能。駐車は周辺有料駐車場利用。
そのほか、高知駅前の「こうち旅広場」も3月4日リニューアル。龍馬の生家セットを展示する「龍馬伝幕末志士社中」が無料化になり、館内での飲食も可能にする。
さらに、維新博第2幕となる18年春には県立坂本龍馬記念館の新館がオープン。博物館仕様となり、貴重な本物資料を数多く展示するという。
維新博では高知市内のこれらメイン・サブ会場に加え、県内に20の地域会場を設定し、周遊観光を促す。
尾﨑知事は「四国DCでは、ごめん・なはり線にトロッコ列車の特別運行や、4つの寺院の特別公開などがある。当然ながら、DCの素材と維新博の素材を組み合わせることができる。我われもそのように作っている」と述べ、維新博・四国DCを機会とした高知周遊観光を呼びかけた。