初の装着確認機能、100台まで拡大し標準車両へ(クラブツーリズム)
クラブツーリズム(小山佳延社長、東京都新宿区)は10月13日に東京都内で、「新型クラブツーリズム号」の試乗会を行った。日本初の「シートベルト装着確認システム」を導入。安全性を追求した。現在、多くの観光バスは11列55席だが、快適性を求め9列36席で1席の空間にゆとりを持たせた。バスツアーの標準車両を目指し、2018年度に100台まで拡大する予定だ。
「ラグジュアリーでなく、あくまで安全性と快適性を追求した」と担当者。観光バス車両初の、前方に座席が動く「電動リクライニング機能」も取り入れた。後部座席を気にすることなく、簡単に座席を倒せる。
同日に記者向けに試乗会を開催し、10分ほど運行。車内の床は木目調で、段差をなくしフラットにした。座席はシートピッチが90センチと広く、全席が3点式シートベルト。車内最後部に、化粧台付き化粧室を設置した。主要顧客層のシニア女性へ厚く配慮した車両となっている。
同社は今年、社内規定で「国内貸切バス安全運行基準」を改めて見直し、強化をはかった。安全なバスツアーが求められるなか、客に見えない部分でも取り組みを強化した。衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報装置、運転注意力モニター、車間距離警報装置など最先端の安全機能を搭載している。
10月15日からは、新型クラブツーリズム号(運行委託)でバスツアーを始めた。安全性と快適性を担保し、バスツアーの品質を高め、バスツアーの楽しさを提供していく。