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訪日外客数2千万人に、3年で2倍、20年4千万人へ

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 観光庁は10月31日、訪日外国人旅行者数の累計が30日時点で、2千万人を突破したことを発表した。その後日本政府観光局(JNTO、松山良一理事長)が独自に推計した結果、30日までの累計数は、2005万人に上り、2013年の1千万人突破から、3年で2倍の数字を達成した。

 今回、訪日者数が2千万人を突破したものの、観光大国フランスの年間8千万人以上という数と比較すると、まだまだ遠く及ばない状況だ。政府は、「明日の日本を支える観光ビジョン」において、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる20年に、訪日者数4千万人を目標に掲げている。現在、訪日者数の大部分が、アジア周辺地域が占め、景気減退や関係悪化などが発生した場合、訪日者数に直接影響を及ぼす可能性もある。残り4年を切り、アジアのみならず欧米からの訪日客をどこまで伸ばすことができるかが、目標達成のカギとなる。

 また、消費額を増やすことも重要だ。16年7―9月の訪日外国人旅行消費額は、9717億円と19四半期ぶりにマイナスとなった。中国人観光客による爆買いが下火になりつつあるなかで、前年に比べ、宿泊料金や飲食費の構成比が拡大しつつある。

 今後、地方への分散も視野に入れつつ、各地がその場所に長く滞在してもらうために、観光資源の磨き上げや、PR方法などに工夫を凝らしていくことが、20年に向けた、新たな一歩となるだろう。

【松本 彩】

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