「今年の一皿」が決定、パクチー料理が大賞に(ぐるなび総研)
ぐるなび総研(滝久雄社長)は12月5日、2016年「今年の一皿」を発表した。大賞は「パクチー料理」。独特の香りや、健康・美容への効果だけでなく、栄養価の高さにも関心が集まった。準大賞は「日本ワイン」、特別賞は「こうじ甘酒」と「進化系餃子」、「ローストビーフ丼」で、ブラジル発祥の「シュラスコ」は特別国際賞を獲得した。
今年は、地域版も発表され、静岡から、「静岡抹茶スイーツ」が選定された。
滝社長は、「観光大国を目指すためには、観光資源である地元の食文化を磨いていかなくてはならない」と語り、食を通じたインバウンドと地域振興にさらなる期待を寄せた。
「今年の一皿」は、ぐるなび総研が主催するもの。その年の世相を象徴する「食」を選定し、日本の食文化として後世に伝えるのが狙い。
タイ王国特命全権大使のバンサーン・ブンナーク閣下が大賞トロフィーを代表して受け取り、「12月5日の今日は、亡くなった国王ラーマ9世の誕生日。タイの人々にとって、とても励みになる受賞だ」と感謝の念を表明した。
大賞の理由について、パクチー料理研究家のエダジュン氏は、「食する機会が増えたことが大きな要因。外食チェーン店でも提供されるようになったほか、メーカーでもパクチーを使った調味料を発売するようになった」と語った。
会場には、リオデジャネイロオリンピックで銅メダルを獲得した三宅宏実氏と、東京五輪2020のエンブレムを考案した野老朝雄氏も駆けつけた。野老氏は、受賞記念品のお皿もデザインしている。
ほかのノミネートワードは、「伊勢うどん」、「牛かつ」、「熊本ラーメン」、「しらす丼」、「チョップドサラダ」、「カフェインレス飲料」、「機能性チョコレート」、「強炭酸ドリンク」、「コーヒー」だった。