沖縄らしさをジャルパックから、地域とともに商品を造成
ジャルパックは2015年に、沖縄県と北海道に仕入センターを設け、宿泊施設をはじめ地域との信頼関係を一層高めてきた。今回は、沖縄に注目。「こころ彩る沖縄4日間」と「ホテル日航アリビラ」2つの商品を中心に、宮原祐国内企画商品第2事業部沖縄グループ統括マネージャーに話を聞いた。参加者が、安心して楽しめるように地域との意思疎通を重視する同社。造成への真摯な姿勢も知ることができた。レンタカー会社との提携など、好奇心と利便性を兼ね備えた商品とともに紹介する。
【謝 谷楓】
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――「こころ彩る沖縄4日間」のターゲットは。
女性のお客様をメインターゲットに据えた体験型の商品となっています。
無人島でのシュノーケリングや万華鏡づくり体験といった多彩なアクティビティを通じ、沖縄を満喫してほしいと思います。現地でのオプショナルプランも豊富に準備しています。本格的なアロママッサージのほか、ホエールウォッチングやフライボートもお得に楽しむことができます。
――実現には、地域との連携が大切ですが。
その通りだと考えています。現地に仕入れ拠点を設けたこともその思いの表れです。インバウンドが増加するなか、より安定した商品供給を実現するためにも、宿泊やアクティビティを担う地域の施設各社との協力を大切にしていきたいです。
商品の完成度は高く、追加料金なしで観光タクシーを利用可能といった、ジャルパックの独自性も発揮できました。一方この商品は、各社を束ねる沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の助成を受けた「招聘事業」からヒントを得て造成したものです。そのため、我われはOCVBを通じ、各社の意向を汲み取ったうえで、商品造成に臨んできました。施設各社とは良好な関係を築けています。
安全安心な旅を提供するため、プランナーが事前に旅程確認やアクティビティの体験を済ませています。その際にも、各社とのコミュニケーションを重んじています。
――仕入センターのメリットについて。
お客様に対して最新の情報を発信できるようになりました。販売にもつながっています。
――協力して事業を展開し、地域に貢献しています。今後の展望は。
これからも、「招聘事業」をはじめ、OCVBとの連携を深めていきたいと考えています。
沖縄らしさの発信も続けていきます。現在、オプショナルプラン「JALうたばす」を利用すれば、バスガイドの三線演奏や島唄とともに、古宇利島や首里を巡ることができます。地域に根付く文化の紹介に一役買っているのではないでしょうか。
豊かな自然にも注目しています。本島北部のやんばる地方が世界自然遺産登録に向け活動をしています。商品造成を通じた貢献をはたしていきたいです。
――2つ目の商品「ホテル日航アリビラ」は。
ここは読谷村に位置するリゾート施設。ステイ型の商品を提供し、部屋のラインナップが充実しています。沖縄の海を存分に堪能してもらうため、「部屋番号指定プラン」を用意し、眺望への期待を裏切りません。
ストレスフリーもテーマの1つです。コースによっては、空港から無料で送迎タクシーを利用できます。
――地道ですが、着実な事業展開を心がけている印象をうけました。
お客様の声に基づいた改良を常に心がけています。
那覇空港では、オリックスレンタカーと提携をしています。待ち時間など、レンタカー手配が困難な状況に対処するためです。その結果、受付から約20分という短時間での配車を実現できました。多くの方に喜ばれています。
――ありがとうございました。