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「ふるさとオンリーワンのまち」第8号認定、安曇野の“地域づくり”(NPO法人ふるさとオンリーワンのまち)

安曇野市の宮澤宗弘市長(右)と津田令子理事長

 NPO法人ふるさとオンリーワンのまち(津田令子理事長)は2011年の発足以来、独特の風土や伝統文化、産物、無形のおもてなしなどユニークな観光資源を、「ふるさとオンリーワンのまち」と認定している。3月8日には、長野県安曇野市(宮澤宗弘市長)を訪れ、同市の「地域ブランドを活かした人づくり、モノづくり、まちづくり~新たな取り組み『朝が好きになる街 安曇野』の展開~」を第8号として認定。津田理事長が宮澤市長に認定書を授与した。

 安曇野市は長野県の中部に位置し、雄大な北アルプスの麓に田園風景が広がる。清冽な湧水と緑豊かな自然のなかで電子部品や精密機械などさまざまな産業も立地しており、「田園産業都市」を目指している。人口は約10万人。川端康成や井上靖、東山魁夷など多くの文人墨客に愛された地としても知られる。

北アルプスの麓に広がる美しい田園風景

 宮澤市長は「ふるさとオンリーワンのまちの認定をいただき、心から感謝している」と謝意を述べ、「これを機にさらに安曇野市の魅力を、全国、そして全世界に発信していきたい。多くの皆さんに訪れていただき、できれば定住につなげていきたい」と語った。

 同市は商工観光部観光交流促進課に「ブランド推進担当」を設置している。ワサビやリンゴ、ニンジンなど地域の特産品をスイーツにしたり、日本観光ポスターコンクールでは「朝が好きになる街 安曇野」が入賞するなど、あらゆる面で、安曇野市のブランド化に取り組んでいる。

 宮澤市長は「地域の皆さんに安曇野の良さを知ってもらうことが一番大切だと思っている」と語り、田園風景や清冽な水、きれいな空気、人の温かさ、地元市民や旅人も愛する安曇野の朝の魅力も紹介した。「15年からスタートした信州安曇野ハーフマラソンも定着している。昨年は拾ヶ堰が世界かんがい施設遺産に登録された。自転車で安曇野を満喫できる仕掛けも今後取り組んでいきたい」と力強く語った。

 津田理事長は「 “ここにしかないもの”に多くの地元の人が気づいていない。その魅力を発掘し、発信していくために私たちはNPO法人を作った」と説明。「安曇野に住んだり、訪れたりしなければ安曇野の朝の素晴らしさは分からない。安曇野にしかないオンリーワンの魅力をあらゆるメディアを通して発信していく」と強調した。また、「今秋にも、東京でふるさとオンリーワンのまちサミットの開催を計画している」と参加を呼び掛けた。津田理事長は、「飯島町(長野県)や御前崎市(静岡県)、嬬恋村(群馬県)など、これまでに認定された地域が実施するイベントなどで、お互いに特産品をPRし、販売し合う取り組みも進んでいる」と紹介。「認定された地域が相互にウイン―ウインの関係になれるネットワークを広げていきたい」と語った。

 認定式終了後NPOのメンバーらは、安曇野市を代表するわさび田の「大王わさび農場」や、市内に500体を超える道祖神、安曇野が生んだ夭逝の彫刻家、荻原守衛(碌山)の作品を展示する「碌山美術館」、穂高神社などを視察した。

大王わさび農場
道祖神も安曇野の風景

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