西村体制が始動へ、「社会を変える気概を」(全旅連青年部)
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(桑田雅之部長、1283会員)は4月20日に東京都内で、2017年度「第49回定時総会」を開いた。任期満了による役員改選で西村総一郎氏(西村屋代表)を新会長に選出。新体制が始動した。西村新会長は「これからの社会は青年部世代が中心。社会をいい方向へと変えていく気概と覚悟を持って務める」とあいさつした。
桑田前部長は「楽しかったが辛くもあった」と2年間を振り返り「問題はまだ多いが青年部は未来を見据えて頑張ってほしい」と新たな西村体制にエールを送った。
来賓の全旅連次期会長予定者の多田計介副会長は「新しい西村体制で一致団結し、難しい時代を進んでいってもらいたい」と話した。
西村体制は組織を9つで構成する。このうち2つの委員会を新設した。
1つ目の労務改革委員会は外国人労働者受入に関する事業を推進。このほか働き方改革で宿のモデル就業規則などを検討する。
一方2つ目のITソリューション開発委員会で生産性を向上させる。宿泊業界・異業種のIT導入事例などを検証・報告していく。宿泊業界の「人手不足」「生産性向上」といった課題解決をはかる。
総会後は県部長サミットを実施。日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介氏が講演を行った。「人口減少で必ず人手不足となる。対応できなければ生き残れない」と根拠となるデータを紹介。会員らに警鐘を鳴らした。
誘客に地域独自の文化や景観が「ポイントになる」と指摘。「地元の当たり前が、観光客には不思議であり魅力でもある」と訴えかけた。
懇親会では、自民党の観光産業振興議員連盟の細田博之会長をはじめ、多くの議員らが主席。西村新体制の門出を祝った。