新会長に三澤氏(神奈川中央交通)、安全安心の決意示す(日本バス協会)
日本バス協会(島倉秀市会長代行、2445会員)は6月23日に、東京・経団連会館で第90回定時会員総会を開いた。任期満了に伴う役員改選で、三澤憲一氏(神奈川中央交通会長)が新会長となった。総会では安全輸送決議も承認。「まずはバス事業の根幹である安全・安心の確保に取り組む」(三澤氏)と決意を示した。
安全輸送決議は軽井沢スキーバス事故後の各種対策や、日常的飲酒の指導、運転手の健康管理体制強化などを徹底していく。三澤氏は「この決議に沿って交通事故防止はもちろん、安全運行と関連法令の遵守をはかる」と強調。「日本バス協会会長として改めてバス事業の健全な発展のために、職責をまっとうすることを誓う」(同)と今後の指針を述べた。
2017年度事業計画で国の監査を補完する「貸切バス適正化機関」を円滑に実施する。今夏にも開始される見通しで「国土交通省や地方運輸局、地方バス協会らと連携協力していく」とし、同会では所要資金など必要な支援を行う考えだ。
このほか乗合バス事業者の路線維持が厳しい状況を踏まえ、補助制度や補助金確保、税制支援策の確保・充実をはかる。
総会後には懇親会が開かれ、会員や政治家らが多く参加した。
会長、副会長は次の各氏。
【会長】三澤憲一(神奈川中央交通会長)
【副会長】北海道・平尾一彌(北海道バス協会会長)▽東北・松本順(福島県バス協会会長)▽関東・山口哲生(東京バス協会会長)▽北陸信越・辻川徹(富山県バス協会)▽中部・加藤信貴(愛知県バス協会会長)▽近畿・井波洋(大阪バス協会会長)▽中国・椋田昌夫(広島県バス協会会長)▽四国・清水一朗(愛媛県バス協会会長)▽九州・倉冨純男(福岡県バス協会会長)▽東京・富田浩安(日の丸自動車興業社長)▽JRバス・万代典彦(ジェイアールバス関東会長)▽公営、川崎市・平野誠(川崎市交通局長)