「加賀屋別邸 松乃碧(まつのみどり)」で過ごす大人の夏休み、静寂の空間でくつろぐ
「大人のためのプライベートな空間」として2015年10月、石川県・和倉温泉に誕生した「加賀屋別邸 松乃碧(まつのみどり)」。〝美術館に泊まる〟をコンセプトにした館内には、輪島塗作家の「角偉三郎美術館」を併設。館内にいながらにして日本の伝統美に触れることができると評判だ。また、宿泊代金に館内での食事や飲料、施設利用料などを含むインクルーシブシステムを導入することで、滞在中は何の気兼ねもなく、我が家のように過ごすことができるのも、他館にはない魅力。今年の夏は、大切な人と、松乃碧でくつろぎと癒しに満ちた贅沢な大人の夏休みを過ごしてみては。
「加賀屋別邸 松乃碧」を訪れると、最初に出迎えてくれるのが、館名にもある松の木。同館では、この巨石に力強く根を張って自生する「おむかえの松」をはじめ、玄関口にある「昭和天皇お手植えの松」、地元七尾出身の絵師、長谷川等伯の代表作「松林図屏風」をモチーフにしたロビーラウンジから望む「遠景の松・近景の松」など、さまざまな松が旅人をもてなしてくれる。
松の出迎えを受け、エントランスに入ると、同館のコンセプト「美術館に泊まる」の通り、輪島塗や九谷焼など、石川県の伝統工芸品がずらり。館内には、輪島塗作家の「角偉三郎美術館」が併設されており、館内各所で、さまざまな作品に触れることができる。
木目と白を基調とした、やわらかい印象のロビーラウンジに腰を掛けると、眼前には波穏やかな七尾湾と松の木々が織りなす「遠景の松・近景の松」が。海を借景にした1枚の絵画のような風景に、しばし時を忘れて見とれる人も少なくないとか。
また、庭に設けた加賀藩主前田家ゆかりの茶室では、海を眺めながら、ゆっくりと抹茶を楽しむこともできる。
くつろぎの中心となる客室は、和室、和洋室のほか、露天風呂を備えた特別室など全31室。全室オーシャンビューで、広く採られた窓からは風光明媚な七尾湾を一望できる。
時間とともに表情を変える水面を、日がな一日眺めて過ごすのも、この宿ならではの、贅沢な楽しみ方のひとつかもしれない。
客室は、すべて和を基調にツインベッドやソファなどを配したモダンな仕上がり。マッサージチェアや上質なアメニティの数々など、細部にまでこだわった室内は、まさに「大人のためのプライベートな空間」。喧騒から離れた穏やかな大人の休日を、思う存分満喫することができる。
館内は全室禁煙となっており、3―5階の客室フロアには、各階にスモーキングルームが備えられている。
部屋でリラックスしたあとは、旅の醍醐味のひとつである温泉へ。男女ともに設けた露天風呂からは、遠く能登島を望む七尾湾の大パノラマが楽しめる。希望すれば、姉妹館の加賀屋、あえの風の湯巡りも可能だ(例外日あり)。
開湯1200年を誇る和倉の湯を満喫したあとは、湯上りサロンで一息。サロンで提供するジェラートや能登ミルクといった地元ならではのスイーツや飲料類は、女性にも好評だ。
温泉でリフレッシュしたあとは、待ちに待った夕食。食事処で味わう料理は、奇をてらわず四季折々の能登の恵みを盛り込んだ一品ばかり。料理を引きたてる器も、輪島塗や九谷焼による松乃碧オリジナルのものなど、厳選された器を使用し、視覚でも料理を楽しませてくれる。
朝食は、さまざまな味を少しずつ味わえるヘルシーな和食を、海を眺めながら味わえる。
夕食後も、静寂を楽しむ大人の空間には事欠かない。バーで静かに飲むもよし、ライブラリーに備えた書物を、ラウンジで読みふけるもよし。ライブラリーには、昭和に流行した歌のCDや映画ソフトなどもそろえており、部屋で自由に視聴することもできる。
同館が導入するインクルーシブシステムの魅力は、これら数々のコンテンツが、滞在中、何の気兼ねもなく利用できること。煩わしさから解放された松乃碧で過ごす時間は、この上ない上質なくつろぎと癒しのひとときを与えてくれる。
〝美術館に泊まる〟、館内に数々の伝統工芸品
松乃碧には、他館にはない個性あふれる魅力が詰まっている。その代表が〝美術館に泊まる〟のコンセプトにもある通り、館内に散りばめられた輪島塗や九谷焼といった石川県の伝統工芸品の数々。館内に併設する「角偉三郎美術館」では輪島塗作家、角偉三郎氏の作品を展示するほか、工房なども再現する。一般客による鑑賞も可能(有料)。
庭園にある茶室「得寮庵」も注目スポット。前田家14代藩主、慶寧公の四女、慰姫のお行儀見習いの場として江戸末期に建てられた茶室を移築したもので、剣梅鉢紋と鳳凰が描かれた格天井や、釣鐘型の火燈(かとう)窓などは、当時のものがそのまま使用されている。
館内の美術品だけで物足りない場合は、姉妹館、加賀屋の館内美術館ツアーがおすすめ。加賀屋館内にある数々の美術品を、スタッフの案内で巡る人気ツアーだ。希望者を対象に毎日午後4時30分から実施する。
よりアクティブな向きには、「七福神めぐり」をはじめとする温泉街散策もある。さらに能登島まで足を延ばせば「のとじま水族館」や「能登島ガラス美術館」などがあり、動物との触れ合いや各種体験も楽しめる。
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本物の日本にめぐり逢う旅に
当館は「美術館に泊まる」をテーマに、1階には輪島塗作家・角偉三郎美術館を配し、その他館内には、九谷焼、大樋焼など石川県の伝統工芸を散りばめました。ロビーから臨む庭園には、加賀藩前田家ゆかりの茶室があり、本格的なお茶を気軽に体験して頂けるようご準備しております。
また、海を見ながらの一服の後は、地元七尾出身の絵師、長谷川等伯が描いた国宝「松林図屏風」をイメージした庭園を散策することもできます。
大人がくつろぐ静かな宿で、本物の日本にめぐり逢う旅に出掛けてみてはいかがでしょうか。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。