レンタカー事故防げ、外国人にピンポイント対策(国交省)
国土交通省は急増する訪日外国人のレンタカー利用による事故を未然に防ぐ取り組みを始める。道路側のアンテナと通信できるETC2・0で急ブレーキデータなどを収集し、外国人特有の事故危険箇所を特定。多言注意看板などでピンポイント事故対策をはかる。レンタカー事業者や観光部局、警察らと連携して今秋から順次開始する。
背景に外国人レンタカー利用と事故件数の増加がある。国交省によると、外国人レンタカー利用は2011―15年の5年間で約4倍に増え、70万人を突破。一方沖縄県では外国人レンタカーの事故件数は14―16年で約3倍と急増し、1万件近くに上る。
ピンポイント事故対策の肝となるデータ収集は、沖縄は17年5月から、九州は16年9月から開始。外国人が運転した際の急ブレーキデータは計86台となった。
今後は訪日外国人観光客のレンタカー利用が多い地域を5地域ほど選定。秋ごろに、カラー舗装やピクトグラムを活用した標識、多言語パンフレット・注意看板など、事故危険箇所にピンポイントの事故対策を打つ。