ホテル観洋が大賞、語り部バスの取組評価(ジャパン・ツーリズム・アワード)
ツーリズムEXPOジャパン推進室はこのほど、第3回ジャパン・ツーリズム・アワードの各賞を発表した。大賞は国内・訪日領域から、宮城県・南三陸ホテル観洋(阿部長商店)の「『震災を風化させないための語り部バス』による地域交流活性化の取り組み」が受賞した。阿部憲子女将は「私たちの思いを今後も発信していくための大きな励みになった」とし、「大賞受賞の栄誉を胸に一層地域の発展に努めたい」と喜びを語った。
同賞は「持続可能な観光への取り組み」をテーマに募集。取り組みの持続性や発展性を重視しており、連続応募や連続受賞できるのが特徴。今回は昨年の158件を大幅に上回る239件の応募があった。カテゴリーは国内・訪日領域と海外領域、UNWTO(国連世界観光機関)部門の3つ。領域内に各部門が設定されており、今年から「メディア部門」を新設した。
国内・訪日旅行領域の優秀賞はビジネス部門でパークホテル東京の「アーティスト・イン・ホテル プロジェクト」が受賞。地域部門は大歩危・祖谷いってみる会(徳島県)の「秘境山間地のインバウンドへの取り組み」と、田舎館村むらおこし推進協議会(青森県)の「田んぼアート」が選ばれた。審査委員会特別賞は東北6県と東北観光推進機構の「デジタルコンテンツプロモーション」。また、ビジネス部門と地域部門で部門賞をそれぞれ19点のほか、奨励賞や努力賞数点を選出した。メディア部門は九州朝日放送の「『福岡恋愛白書』海外番販の取り組み」など計7点が選ばれた。
海外領域の優秀賞はJTBワールドバケーションズの「ハワイにおける顧客利便性の圧倒的拡大を目的とした『’OLI’OLI』 ブランドの確立とマーケットニーズに正対した独自のインフラ・サービスの継続的開発」。審査委員会特別賞は日本放送協会の「BSプレミアム『世界ふれあい街歩き』」が受賞した。
UNWTO部門賞は全国産業観光推進協議会の「『産業』が『観光』になる~全国産業観光推進協議会の取組み~」が受賞した。