〈もてなし名脇役(12)〉伝えることで満足を、通訳アプリで広がる世界
訪れた人が「迎えられている」と感じる。そんな空間演出につながるモノを、使われる場面も想像しながら紹介します。
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観光庁の訪日外国人旅行者アンケートで、「コミュニケーション」や「多言語表示」など、旅行中に困ったことで言語に関するものが毎回上位に上がっています。今回はそんな問題解決の一助となる英語・中国語に対応した通訳アプリ「LiNGO(リンゴ)」を紹介します。
LiNGOはiPhoneやiPadなどで使えます。通訳スタッフとテレビ電話で会話ができるほか、チャット機能を使った文字翻訳、定型のやりとりに使える指さしコミュニケーション機能を備えています。初期費用は無料で月額基本料金は900円から。
仕組みを提供するプレステージインターナショナルは「必要に迫られてではなく、おもてなしの強い味方として使ってもらいたい」といいます。季節の献立や名所を事前に翻訳して保存。それを入り口にアプリでちょっとした会話をするなど、利用の場面は広がります。日本旅館を選んでくれた外国人旅行者だからこそ、伝えることがもてなしにつながるのでは。
問い合わせ=電話:03-5213―0241。