キャンプ場探しで、インターネットを利用する割合は8割超 シームレスに予約ができる「なっぷ」 スペースキー
2017年10月12日(木) 配信
キャンプ場専用の予約システムを提供するスペースキー(佐藤祐輔社長、東京都渋谷区)はこのほど、キャンプ場検索予約管理システム「なっぷ」を導入した施設にインタビューを実施。インターネットを利用したキャンプ場情報の収集の割合は現在8割を超えており、ストレスなく予約ができるシステムに対する期待は、ユーザーからの支持も高い。
日本オートキャンプ協会が発表した「オートキャンプ白書2017」によると、1年間でキャンプに行った回数の平均は3・3回。キャンプ初心者と見られる1回が全体に占める割合は33・9%で、前年の25・6%を上回る結果となっており、キャンプを楽しむビギナー層は確実に増えている。
キャンプ場選びでは、情報収集の多様化が見られ、同白書によると「インターネットのキャンプ場検索サイト」を利用した割合は44・3%で、「キャンプ場の雑誌やガイドブック」と「キャンプ場のオフィシャルHP」、「友人・知人からの情報」が24・6%(3項目ともに同じ値)と続く。「インターネットの口コミサイト」を利用した情報収集が13・3%のため、インターネットを利用した割合の合計は8割を超えており、今後もこの傾向は継続することが予想される。
インターネットを経由した情報リーチに注目が集まるなか、情報発見後、シームレスにキャンプ場の予約に結びつく管理システムに対する期待は高い。
□売上前年比600%アップの事例も
「なっぷ」とは、キャンプ場向けの集客・予約業務管理システムのこと。同名の、一般向けの検索・予約サイトもあり、3千件を超えるキャンプ場を掲載し、年間530万人の閲覧数を誇る。なお、集客・予約業務管理システムは全国400ほどの施設で利用されている。
白崎海浜公園(和歌山県・由良町)は「なっぷ」導入後、対前年比で売上は600%、予約件数は500%アップしている。導入すれば、予約管理の手間を省くことが可能なうえ、予約に関するユーザーデータも入手できる。ユーザーが何日前に予約しているのかといった傾向や、居住地についても知ることができるため、今後のプロモーションに利用することが可能だ。
白崎海浜公園で宿泊を担当する庄司さんは、「なっぷを導入してからは、キャンプ場を探すユーザーに、的確にアプローチできるようになった」と強調。自社ホームページだけでは取りこぼしていた新規ユーザーの獲得によって、予約件数の大幅な増加を実現することができた。ホテル・旅館向けの予約サイトと違い、キャンプ場の検索・予約目当てのユーザーに特化したWebサイトであることも要因の1つとみる。すべての予約を一元管理できることも魅力の1つだという。