ルフトハンザがフリギー(飞猪)と連携
2017年11月7日(火) 配信
ルフトハンザグループがこのほど、中国のOTA(オンライン旅行会社)フリギー(飞猪)との事業提携を発表した。中国本土での販売強化を狙う。
7月にはスナップチャットを通じ、クルーとユーザーの交流をはかるなど、ユニークな取り組みが目立つルフトハンザ。旅客輸送のほか、ITサービスの提供でも強みを持つ。フリギーは、中国本土で事業展開するOTA。アリババグループの傘下で、若者から高い支持を受けている。提携は、ルフトハンザがフリギーのサイト内に、ルフトハンザのエアチケットを販売する専門店を出店するというもの。旅行意欲が旺盛な中国本土での販売増加を狙う。
ドイツを中心に事業を展開するルフトハンザは10月、経営破綻したエアベルリンから事業の一部を買収。個人旅行者の利用が多いLCC(格安航空会社)での事業強化を進めてきた。キャセイパシフィック航空(香港)とのコードシェアを実現するなど、アジア客の取り込みにも力を入れてきた。
アリババグループ傘下のフリギーは、同グループのオンライン決済「ALIPAY(支付宝、アリペイ)」に対応。昨年は全日本空輸(ANA)と提携し、同様のWeb店舗を開設している。決済を、中国本土で普及している「ALIPAY」で行えることが同社の強み。日本国内でチケット販売を行う「ローソンHMVエンタテイメント」とも提携中。中国からの個人旅行客の獲得を狙うには、最適な企業として認知が広まっている。