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「エコ・小で利用者1人当たりの水光熱費900円を目指そう」 宿泊施設の無駄を省き生産性向上

2017年11月7日
営業部:後藤 文昭

 2017年11月7日(火) 配信

研究の集大成と語る国際観光施設協会の鈴木裕会長

「エコ・小で利用者1人当たりの水光熱費900円を目指そう」。国際観光施設協会と日本旅館協会は11月6日(月)、東京都内で「生産性向上国民運動推進シンポジウム」を共催。観光庁も後援し、「エコ・小活動」の研究成果を宿泊施設と共有した。

 「エコ・小」活動とは、ホテル、旅館の快適性を損なうことなく、小さなエネルギーで運用する活動。無駄な出費を減らすことで、収入増につなげ、生産性を向上させる。同協会では水光熱費を利用者1人当たり900円に設定。目標をクリアするためには、1人当たり1日油2~3㍑、電気20~25㌗以内に使用料を抑える必要があるとした。 同協会エコ・小委員会は一見ハードルが高く感じられる数値目標に対し、施設内の無駄をしっかり把握することで、十分に達成は可能だと参加者に話した。

 同委員会は、宿泊施設の多くが水光熱使用量の記録を行っていないことを指摘。毎日の使用量を選任の担当者に記録させるなど、見える化することが必要とした。また、データの見える化は、従業員の省エネ意識向上にもつながるとする。

 温泉施設に対しても、さまざまな改善点を紹介。露天風呂にはふたをかぶせ保温効果を維持させることや、浴槽の大きさや用途にあわせて湯量を調整すること、温泉熱を有効活用することなどで、重油使用料を削減できると説明。使用している設備を正しく使うために、操作に習熟した人材を置くか、施設に見合った規模の設備に更新することも、小エネ効果を生むと紹介した。

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