九州北部 豪雨被災地が連携 復興に向け決意表明
2017年11月21日(火) 配信
九州運輸局は今年7月に発生した九州北部豪雨に伴う風評被害の払しょくに向けた被災地域の取り組みを後押しするため10月27日、福岡県朝倉市・原鶴温泉の「泰泉閣」で「九州北部豪雨からの観光復興シンポジウム」を開いた。会場には観光関係者など約70人が集まった。
シンポジウム第1部では、先立って行われた被災地域を巡るファムトリップに参加した活字媒体やwebメディアの編集者・ライターらが登壇し、「情報発信のあり方」をテーマにパネルディスカッションを実施。参加者からは「うきは・朝倉地区は、山梨に匹敵するフルーツ王国」といった感想や、「情報発信の主役である若者を内部に取り込むべき」といった情報発信する際のポイントなどが挙げられた。
第2部では「観光復興への道」をテーマにしたパネルディスカッションが行われ、今回の豪雨で被災した各地の観光協会長らが、これまでの取り組みや、直面している課題などを発表。続いて、昨年の熊本地震に伴う風評被害を経験した阿蘇・別府地域の観光協会長やホテル経営者などが「できるところから始める。人が来なければ、こちらから出ていけばいい」「大変な人に対して周囲は遠慮しがちになる。大変なときこそ、元気であることを示す必要がある」など、自身の経験を踏まえたアドバイスを披露した。
最後は、うきは市観光協会の久次辰巳会長、あさくら観光協会の井上善博会長、日田市観光協会の冨安裕子会長、由布市まちづくり観光局の森光秀行専務理事の4人が登壇。県境を越えて互いに連携を強化し、観光復興に向けて取り組んでいく決意を表明した。