マレーシア往復4万円、ANAがロングステイ用運賃設定
2017年11月21日(火) 配信
全日本空輸(ANA)はこのほど、マレーシアへのロングステイ向け新運賃を設定した。エコノミークラスは、東京からクアラルンプールまで4万円で往復できる。通常の運賃でロングステイ用の航空券を購入すると往復37万6千円というから、新運賃は破格だ。販売期間は12月31日(日)まで。
搭乗期間は2018年1月10日(水)~9月30日(日)まで。エコノミーのほか、ビジネスクラスも設定しており、往復9万円。別途燃油サーチャージや空港税などが別途加算される。設定路線は成田―クアラルンプール線、羽田―クアラルンプール線。滞在期間は9日~6カ月で、日本国内で往路・復路各1回乗り継ぎ可能だ。予約変更・払い戻しは手数料が1万円かかる。
□人気ナンバーワンの国、マレーシア
マレーシアはロングステイ財団の調査で、海外ロングステイの希望国で11年連続ナンバーワンに選ばれる人気の地。マレーシア政府観光局のノール・アズラン東京支局長は「治安や経済が安定し、コストが安い」とマレーシアの魅力を売り込んだ。また、ロングステイ用の特別制度「マイセカンドホーム」が整備されていることや、日本のパスポートであれば90日間まで滞在できることなどを紹介。ぜひ今回の航空券でマレーシアを訪れてほしいと呼び掛けた。
□ロングステイ需要の取り込みへ
ロングステイ財団の調査によると、海外に2週間以上滞在するロングステイ人口は年間約158万人。ANAはこの需要を取り込むため、今回ロングステイ用の運賃を設定した。これまでも長期滞在向けの運賃は欧州や中国、北米などで設定していたが、ビジネス利用を想定していたとし、余暇のロングステイを意識したのは初めてという。11月20日(月)の会見で、マーケティング室観光アクション部観光振興チームの平田郁子アシスタントマネージャーは「今後も国際線の拡充とサービス向上に努めたい」とした。
また、ロングステイ財団の弓野克彦理事長は「ロングステイは海外旅行人口の底上げにつながる。今後も、さまざまな地域でロングステイ運賃が展開されることを期待する」と語った。
もっと知らせてほしい。来年定年退職予定者