愛媛松山市・道後温泉本館でクラウドファンディング
2017年11月28日(火) 配信
2018年の秋以降、道後温泉本館の保存修理工事を行う愛媛県松山市は、工事費用の一部でクラウドファンディングとふるさと納税を活用して寄付を募る。12月1日(金)から受付を始める。
□実施の経緯
3千年の歴史を誇る道後温泉は、有馬温泉(兵庫県)、白浜温泉(和歌山県)と並ぶ日本三古湯の1つ。その中核を成す道後温泉本館は1894(明治27)年の建築から123年の歳月が経ち、施設の修理や耐震対策が必要になっている。
「文豪・夏目漱石がそして坊ちゃんも愛した道後温泉本館を、今の姿でこれから100年、200年と後世に遺していきたい」。そのような思いから来年秋以降保存修理工事を行う。
工期は約7年、総事業費26億円が見込まれ、今年度から2023年度までの間で総額5億円の寄付をクラウドファンディングで年3回、計19回に分けて募る。
□道後温泉クラウドファンディング
概要:
愛媛県松山市は、道後温泉本館保存修理工事費用をクラウドファンディングとふるさと納税を活用し、寄付を募る。
第1回目の募集期間:12月1日(金)~来年3月31日(土)
ただし、寄付合計が2700万円に到達次第、終了する。
募集サイト:ふるさとチョイス
寄付方法:①インターネットからクレジットカードを使う
②金融機関窓口から送金
③道後温泉事務所、松山市東京事務所、松山市役所など市の窓口
④現金書留で郵送
などから選択する。
お礼の品:
「~小説「坊ちゃん」の舞台、道後温泉本館を未来に残したい!~」プロジェクトのメンバーに認定し、オリジナル名刺を進呈。そのほかにも、最大10年間の道後温泉本館入浴優待券など、寄付金額に応じた返礼品を用意している。
※松山市在住者は、ふるさと納税対象事業のため有料調達となる返礼品はない。
□道後温泉本館とは
・日本最古といわれる3千年の歴史を誇る温泉
・国の重要文化財で現役の公衆浴場
・年間約80万人の入浴客が訪れる施設
・一番古い棟は1894(明治27)年の建築
・全国で唯一の皇室専用浴室「又新殿(ゆうしんでん)」があり、数多くの皇室方も来訪
・古くは聖徳太子の来浴や、文豪・夏目漱石が足繁く通ったことでも有名
・全国でも珍しい加温も加水もしていない源泉かけ流しの「美人の湯」