旅行前、1週間未満の「かけこみ予約」で約10人に1人が損
2017年11月30日(木) 配信
旅行検索エンジンであるKAYAK(カヤック)はこのほど、日本における18年航空券予約に関する調査データを発表した。17年度のKAYAK.co.jpのデータによると、全体の9%(およそ10人に1人)の旅行者が、旅行日程から1週間未満の“かけこみ予約”で、平均より17%も価格が高騰した航空券を購入していたことが明らかとなった。
年の瀬が近づくにつれ、18年の旅行先を検討している人も増えてきた。「カヤック上で最も検索されている2018年の旅行先」の調査によると、ホノルル(ハワイ)が1位。次いでバンコクをはじめとするアジアの人気都市の検索率が、前年比約160~340%を示し、ハノイ(ベトナム)に至っては421%と検索数が急上昇した。
第8位にランクインした香港の航空券料金は前年同期比24%減でお得だ。ただ、“かけこみ予約”をした場合は、平均より航空券料金が36%も高騰することが予測され、同社は「余裕をもった計画的な旅行プランニングはお得に旅をする非常に重要な要素」と強調する。
一方インドネシア・バリへの旅行についてはかけこみ予約でも料金の変動は小さく、それほど急ぐ必要はないという。
□札幌が2位にランクイン
カヤック上で検索率が上昇中の18年の旅行先はアジアの人気都市が名を連ねた。1位は隣国でアクセスしやすいことでも魅力的な上海。
アウトバウンドの人気都市に混じって2位に札幌がランクインした。とくに、「さっぽろ雪まつり」などの冬を楽しむイベントが数多くある2月に北海道旅行を計画する人が増え、検索率は278%を記録した。
前年より航空券が安価となっているニューヨークやバルセロナなど、アメリカやヨーロッパ諸国もランクインし、中長距離の海外旅行の需要もうかがえる。
□「18年は“かけこみ予約”を最善の方法で回避して」
カヤック日本カントリーマネージャーの山下雅弘氏は「カヤックが提供するトラベルツールの料金予測は、7日先の価格動向をアルゴリズムと人工知能が予測して、予約のベストタイミングを提示できる。過去14年分のグローバルデータの分析に基づく予測性能は天気予報レベルと称され、現在も精度向上のためのモニタリング・検証を常に実施している。最もスマートな旅行プランニングを実現するために、18年は“かけこみ予約”を最善の方法で回避して、よりお得な旅行を多くの日本のお客様に体験してもらいたい」と語った。
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