LCCが、レンタカー比較サイトを開設
2017年12月11日(月) 配信
個人旅行者数の増加に伴い、レンタカー需要は年々高まっている。需要を取り込む動きが活発だ。国土交通省のまとめによると、レンタカー会社が保有する乗用車車両数は約32万台(2015年度)。過去4年間の前年比は約4~10%増と右肩上りが続く。
空港に隣接する店舗の充実拡大や、レンタカー移動を想定したナビゲーションシステムの開発など、関連事業者らによる取り組みが相次ぐ。
LCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーション(井上慎一CEO)はこのほど、スマートフォンゲーム開発などで実績を持つフラッシュエッヂ(沖縄県)と提携し、レンタカー予約サービス「ベストプライスレンタカー」(Webサイト)を開始した。LCC利用者の多くが個人旅行者であることを踏まえ、降機後のレンタカー移動を支援する狙いだ。国内ユーザー向けにスタートさせ、来年1月を目処に訪日外国人旅行者向けにもサービス展開する。
SNS(交流サイト)の発達により、地域独自の観光資源に対する注目は国内外にかかわらず高まっている。交通公共機関だけでは及び難いデスティネーションへの移動手段として、レンタカーは有効だ。「ベストプライスレンタカー」は、14社(オープン時)のレンタカー会社のサービスや価格を比較し、最安値を選ぶことができる仕様となっている。「ピーチ利用者割」を設けるなど、自社搭乗者向けサービスも充実している。