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〈観光最前線〉ろくバスが運行されています

2017年12月15日
編集部

2017年12月15日(金) 配信

帰還困難区域を進むバス

 11月の週末、福島県浜通り、国道6号沿線をガイド付きバスで訪ねる「ろくバス」に乗った。原発事故で避難を余儀なくされた市町の今を、車窓から案内し、伝える取り組みだ。福島県相双地方振興局などが主催している。

 いわき駅を出発し、今春6年ぶりに鉄路が再開した浪江町に向かった。途中、富岡町内で帰還困難区域に入ると、バリケードで覆われた建物がいくつも見られた。バスを降り、今年3月末に避難指示が解除された浪江の街中も歩いた。戻ってきた町民は約360人(8月末現在)、帰還率2%程度という町の現実が迫ってきた。

 来年は3月に運行、次年度以降の展開も検討中という。ここは東京都内から半日で行ける場所。近くのこれからが知りたく、再びバスに乗ってみたいと思う。

【鈴木 克範】

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