トリアド口コミによる、「西郷(せご)どん」を知る10スポット発表
2017年12月27日(火) 配信
トリップアドバイザーはこのほど、「トリップアドバイザーの口コミによる、「西郷どん」を知る10のスポット」を発表した。
2018年1月からの西郷隆盛を主人公としたNHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」が始まる。トリップアドバイザーへの口コミ投稿をもとに、西郷隆盛をより知ることができ、旅行者から評価が高かった10のスポットを選出。「18年は、口コミで人気の西郷隆盛ゆかりのスポットを訪れてみてはいかがでしょうか」(同社)とコメント。
□「西郷どん」を知る10のスポット
1位 西郷南洲顕彰館(鹿児島県鹿児島市)
2位 西郷隆盛宿陣跡資料館(宮崎県延岡市)
3位 城山(含:西郷隆盛洞窟)(鹿児島県鹿児島市)
4位 維新ふるさと館(鹿児島県鹿児島市)
5位 南洲神社と南洲墓地 (鹿児島県鹿児島市)
6位 永国寺(熊本県人吉市)
7位 西郷南洲謫居跡(鹿児島県龍郷町)
8位 西郷隆盛誕生地碑(鹿児島県鹿児島市)
9位 西郷隆盛終焉の地(鹿児島県鹿児島市)
10位 西郷隆盛銅像(鹿児島県鹿児島市)
□評価方法
2014年12月1日から2017年11月30日までにトリップアドバイザー上に登録された観光スポットに投稿された日本語の口コミで、「西郷隆盛」について一定数以上の言及を含むものを対象に、口コミ評価点(5点満点)や、口コミ投稿数などをもとに、独自のアルゴリズムで集計したもの。
□スポットの概要と口コミの紹介
1位 西郷南洲顕彰館 (鹿児島県鹿児島市)
西郷隆盛の生涯を丸ごと学ぶことができる専門博物館。西郷隆盛没後100年の記念事業として、全国からの寄付で建立された資料館。なお、「南洲」というのは西郷隆盛が文筆活動で使っていた名前だといわれている。
口コミピックアップ
・「西郷隆盛の偉業を称えた資料館です。さすがは鹿児島です。よくぞ作ってくれた、という感じで西郷隆盛関連の資料館としては、恐らく屈指のものではないかと思います。西郷ファンにはたまりません。展示内容としては、遺品はじめジオラマで西郷隆盛の生涯がわかりやすく説明されており一見の価値はあります」
2位 西郷隆盛宿陣跡資料館 (宮崎県延岡市)
薩摩軍と官軍が戦った激戦「和田越の決戦」で敗北を喫した西郷隆盛軍が、宿陣をはった民家。ここで薩軍解散の命が出され、西郷隆盛は陸軍大将の軍服を焼いたといわれている。現在は資料館として整備され、隆盛愛用の遺品や戦争資料を展示。当時の軍議のようすを再現した部屋がる。
口コミピックアップ
・「宮崎県内で唯一、西郷隆盛と西南戦争に特化した史料館です。建物そのものは、明治5年ころに建てられた民家で、昭和の終わり頃までは住宅としても使われていたそうです。熊本県田原坂での戦闘以来、敗走に次ぐ敗走で、ここ延岡までたどり着いた西郷は側近らと今後の方針についての軍議を開きます。その状況を人形で再現しており、この施設の目玉ともいえる展示ですが、人形の出来映えが良くて激論している感じが見る者にひしひしと伝わってきます」
3位 城山 (含:西郷隆盛洞窟) (鹿児島県鹿児島市)
市街地の中心部に位置する標高107㍍の小高い山。鹿児島のシンボルである桜島、錦江湾そして市街地を眺めることができる「城山展望台」がある。城山は西南戦争最後の激戦地になった場所として知られ、薩軍本営が置かれた「西南戦争薩軍本営跡」が「ドン広場」と呼ばれる広場の近くに位置する。敗走した西郷軍が立てこもった「西郷隆盛洞窟」も中腹にある。
口コミピックアップ
・「城山ホテルの前にある展望所が鹿児島市街の向こうに桜島が見える絶景ポイントの1つです。山に登る中ほどより頂上寄り右側に西郷隆盛が自決した洞窟があります。見逃さないように!」
・「西郷隆盛が西南戦争終結前の数日間を過ごした洞窟です。 西郷隆盛や歴史に興味のない方にとっては、ただの洞窟に過ぎないでしょうが、西郷ファンにとってはすぐ近くにある『終焉の地』と並び必見のポイント。 明治維新の最大の立役者であると言ってもいい西郷隆盛が、いかに敗走の途中であったとはいえ、最後はこんなにも狭くて暗い洞窟で過ごさなければならなかったと思うと本当に胸が痛む思いです」
4位 維新ふるさと館 (鹿児島県鹿児島市)
鹿児島の歴史が一目で分かる資料館。地下1階の維新体感ホールでは、西郷隆盛や大久保利通の等身大ロボットやマルチスクリーンにより臨場感あふれるドラマが展開されている。西郷さんの軍服や大久保さんのフロックコートを実物大で試着できるコーナーもある。
口コミピックアップ
・「こちらでは西郷さんをはじめとする薩摩の英雄達の業績を学ぶことができます。近世の時代に関する展示もあり、鹿児島の歴史が良く分かりました☆展示物の量が多くて大変満足です。また、西郷さんの軍服や大久保さんのフロックコートを実物大で試着できますので、なかなか楽しいところでした」
5位 南洲神社 と 南洲墓地 (鹿児島県鹿児島市)
西郷南洲顕彰館から歩いてすぐの場所に、南洲墓地と南洲神社が隣り合わせにある。南洲墓地には、西郷隆盛をはじめ、西南戦争で戦死した薩軍2千人以上の将兵が眠っている。1879(明治12)年に設けられた参拝所が、1922年には西郷隆盛を祭る「南洲神社」となった。公園から眺める桜島は絶景。
口コミピックアップ
・「このエリア一帯は西郷隆盛をはじめとする幕末の志士たちゆかりの地。南洲公園には南洲墓地があり南洲神社も。ひとつひとつに西郷さんの言葉が掲げられていて辛くなる場所が多いのですが、ここ南洲神社では癒されました。拝殿の中に愛犬を連れた西郷さんがいます。その可愛らしい姿に和めて良かったです」
・「西郷隆盛をはじめ、桐野利秋や篠原国幹などのお墓があります。西郷隆盛のお墓を中心に志士たちのお墓が並んでいるので、知っている人物のお墓を探してみるのもいいのではないでしょうか。西南戦争に興味のある人には思いをはせれる場所だと思います」
6位 永国寺 (熊本県人吉市)
幽霊の掛軸があることから「幽霊寺」とも呼ばれる「永国寺」。西南戦争では熊本から退却した西郷隆盛率いる薩軍が本陣を構えて33日間在陣したとして知られ、境内には「西郷本営跡碑」がある。戦火で全焼したが、明治24年に本堂が再建された。また、永国寺の裏手にある洞窟には薩軍が塩をはじめ多量の兵糧を洞窟億の石積む内に格納し、「西郷さんの塩蔵」と呼ばれて残っている。
口コミピックアップ
・「人吉市街にあるお寺です。創建は室町時代に遡り、人吉を統治していた相良氏によって建立されています。幽霊寺として有名ですが、西南戦争の際、薩摩軍の本営として使用されたこともあり、西郷隆盛が滞在していたことを示す碑も残 っています」
・「永国寺は幽霊寺として有名であるが、実はそのそばに西郷隆盛の塩蔵という西郷隆盛が西南戦争のときに塩や武器などを保管しておいた洞窟が存在する。今は荒れ果てたただの洞窟だがそこはかとなく歴史を感じる」
7位 西郷南洲謫居跡 (鹿児島県龍郷町)
明治維新よりも前に、西郷隆盛は藩政府から命じられ、奄美大島の龍郷町というところで「菊地源吾」と改名。潜居生活を送っていた。そこで3年間過ごし、地元の女性 愛加那(あいかな)を妻に迎え、一男一女をそこでもうけたといわれている。ここは実際に西郷隆盛が家族と暮らしていた場所。西郷ゆかりの品や、勝海舟が碑文を書いた石碑などを見ることができる。
口コミピックアップ
・「西郷さんがここで暮らしていた時に、妻であった女性あいかなさんと暮らした家。二人の間に生まれた男の子は、やがて京都の2代目市長になったそうです。彼女が西郷さんに織ったという大島の着物もあるそうですが、着物業界では、西郷柄と言われているそうです。あいかなさんの末裔の方からお聞きできたお話は、興味深かったです」
8位 西郷隆盛誕生地碑 (鹿児島県鹿児島市)
西郷隆盛はこの地で文政10年に誕生した。育った家は、鹿児島城下を流れる甲突川の河畔地域にあり、敷地は明治時代より公園化され今も守られている。鹿児島市加治屋町は、西郷隆盛以外にも、大久保利通、東郷平八郎、大山 巌など多くの偉人の出身地としても知られる。
口コミピックアップ
・「維新ふるさと館の近くにある、西郷隆盛生誕の地。大久保利通の家も近くにあり、共に薩摩で育ってきたんだと思わせる場所です。家などの建物は残っていませんが、鹿児島ならではの西郷ゆかりの地めぐりを楽しめる場所だと思います」
9位 西郷隆盛終焉の地 (鹿児島県鹿児島市)
明治10年(1877年)年9月24日未明、城山を包囲した官軍は一斉に砲撃を開始。西郷軍は敵陣めがけて岩崎谷を駆け下り、最後の抵抗を示した。西郷隆盛は腰と太ももに銃弾を受け、別府晋介の介錯によって最後を遂げたと言われている。 介錯を行った別府晋介も自刃し、西郷の切腹を見守っていた桐野利秋、村田新八などは再び岩崎口に突撃して戦死し、西南戦争が終結した。
口コミピックアップ
・「日本史に残る偉大な人物の終焉の地でもありますが、西南戦争が我が国最後の内乱であったことから、武士という存在もこの地で消滅したと個人的には思っています」
・「城山から降りて、鹿児島本線沿いにある、ちょっとわかりにくい場所ではありますが、西郷隆盛が自刃した場所という事で、非常に歴史的に価値のある場所だと思います。最後まで戦った西郷に思いを馳せて、手を合わせてみてはいかがでしょうか」
10位 西郷隆盛銅像 (鹿児島県鹿児島市)
軍服を着た迫力ある西郷隆盛像が城山を背景にして建っている。鹿児島県出身の彫刻家・安藤照による作品で、昭和12年(1937年)に完成。安藤照氏は、「忠犬ハチ公」の制作者でもある。
口コミピックアップ
・「軍服の西郷さんはおおきいです。 遠目からもライトアップされていて、目立ちます。 犬を連れた西郷さんと違い、りりしいです」
・「上野の西郷さんは親しみやすい雰囲気もあり実際にすぐそばまで近づくことができますが、こちらは陸軍大将の正装でやや離れた位置からしか見ることができないため、より威厳を感じることができます。来年大河の主人公の西郷どん、上野の銅像とは趣が違い、威厳が違う感じがします。鹿児島の地を見守ってる存在です。わざわざ見にくる価値はあると思います」