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愛犬と泊まれるホテル続々と

2018年1月22日
編集部:平綿 裕一

2018年1月22日(月) 配信 

愛犬とリゾート地で宿泊(画像はイメージ)

愛犬と宿泊できるリゾート型ホテルが続々と登場している――。「わんわんパラダイス」などを運営するエラヴィリゾート泉郷は、2001年から全国7カ所で展開。今年4月からは山梨県山中湖村で「Wan’s Resort(ワンズリゾート)」を新ブランドとして開業した。「愛犬との旅行に最適な場所があれば、積極的に展開したい」(同社担当者)と今後も力をいれていく考えだ。一方、犬の飼育件数は減少傾向にある。愛犬家のニーズへの対応が課題となりそうだ。

 2001年に山梨県八ヶ岳で始めた「わんわんパラダイス」は、現在7地区(八ヶ岳、安曇野、蓼科、伊豆高原、高山、鳥羽、松坂)に拡大。昨年は累計宿泊者数が100万人を超えた。主要5店舗では昨年1年で稼働率も上昇している。

 新ブランドのワンズリゾートは、培ってきたノウハウや実績を元に、これまでのカジュアルブランドから、リゾートブランドへと一線を画す。ワンクラス上の感動を提供し、宿泊客は年間1万2千人を見通す。

 ワンズリゾートはロケーションにこだわった。富士山の麓に位置し、晴れた日には富士山を間近に一望できる。屋上デッキからは、富士山と山中湖を合わせて見渡せる。担当者は「お客様からの要望も多い地域の1つ」と話す。約800平方㍍のドッグランも用意。愛犬の足にも優しい芝生でアジリティも配した。

 レストランも愛犬と利用可能。地元の食材、旬の味覚を生かした料理を提供する。山梨県ならではのワインも多数取りそろえる。ゆったりとした空間とするため、バギーの貸し出しや、リードフック、シートを用意。ゆとりあるスペースも確保している。

 室数は全部で24室。富士山が目の前に広がる特別室や、プライベートドッグスペース付きの客室など、特徴ある客室をそろえた。全室愛犬との宿泊が可能だ。1泊2食付で2万円から6万円ほど、受付は3月下旬を予定する。

 ビジネスホテル「ドミーイン」などを展開する共立メンテナンスは昨年、長野県・軽井沢で愛犬と宿泊できるホテルを開業。米国のカジュアルブランド「DOGDEPT」も昨年に愛犬と泊まれるホテルを軽井沢にオープンした。ともに愛犬とレストランを同伴で利用でき、屋外ドッグランを設けるなど、愛犬家には嬉しい施設となっている。

 とくに軽井沢エリアでは、地域の新たな受け皿として力を入れている。「軽井沢ドッグツーリズム推進プロジェクト」を推進。各施設が独自に表示していた同伴ルール変更し、参加店舗が同じデザインで共有。犬と快適に過ごすための受入環境の整備を行っている。

 ペットフード協会(石山恒会長)が発表した2017年度の全国犬猫飼育実態調査では、全国の推計飼育頭数は892万頭だった。減少傾向にあるが、あったらいいと思うサービスでは「旅行中や外出中の世話代行サービス」が41・3%で最多。需要を掘り起こせる余地がある。「愛犬×リゾートホテル」はいかに愛犬家らのニーズに対応できるかが、カギとなりそうだ。

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