ビットコインで決済可能なホテル、大阪に誕生
2018年1月26日(金) 配信
ビットコイン(BTC)で宿泊代金を支払えるホテル「Hotel Amaterrace 縁 -よすが-」がこのほど、大阪にオープンした。大阪でWeb制作や民泊代行、ホテル運営を担う、STAYGOLD(髙橋靖和CEO)とSANTAVEL(松永泰成代表)の2社が手がけた。議論が続くIR施設解禁も視野に入れる。
投機目的での保有がまだまだ多いビットコイン。現時点での1BTCは約120万円。昨年11月、60万円台(1BTC)から上昇基調が続き12月には200万円を突破した。年明けごろまで160~170万円で推移していたが、16日に反転。一時持ち直したものの、12月中旬と比べ価値は半減している。
相場の振り幅が大きく、日常の決済で使うにはまだまだ時間がかかりそうだが、国外を中心に、カジノで利用する活用する事例が増えている。ビットコインをはじめとした暗号通貨の利点は匿名性にある。取引記録の管理には「ブロックチェーン」を用い、内容の改ざんがほぼ不可能だからだ。「ブロックチェーン」では、取引に参加する者それぞれが台帳を管理し、相互に認証する分散型台帳の仕組みを採用するため、問題が発生した際には遡って当事者を探せば良い。
STAYGOLD(髙橋靖和CEO)とSANTAVEL(松永泰成代表)は、BTCとカジノの相性の良さに着目。まだ普及が難しいと思われる今、BTCでの決済を一足先に実現することで先行者利益の獲得を狙う。
大阪府は16年末に「IR推進局」を立ち上げ、大阪市と一体となってIRリゾート施設の誘致に向けた取り組みを始めている。昨年3月には、有識者による「IR推進会議」の運営を開始し、誘致に向けた活動を加速させた。海外カジノ大手からの注目も高いエリアとして知られている。