変なホテル銀座開業へ、初の人型ロボットがお出迎え
2018年1月26日(金) 配信
HISホテルホールディングス(澤田秀雄社長)による都市宿泊型の「変なホテル東京 銀座」が2月1日(木)に開業する。全国で5店舗目、訪日需要が高い東京都内中心エリアは初出店。東日本では初めて人型ロボットを導入した。運営は7人体制で、1日2~3人の従業員と4種14台のロボットで営業を行う。年内には全国7棟建設予定で、訪日客受けの良い「変なホテル」が新たな観光の目玉となりそうだ。
全98室で室内はモダンな造りに仕上げた。うち61室はシングル―ムとし、ビジネス客にも対応する。レジャー観光客は6割、ビジネス客4割を想定し、稼働率は8~9割を見通す。
1室料金はデラックスシングルルームで7千円から。「すでに予約は満室に近い」(同社)と消費者の関心は高い。1階ラウンジは午後5時から、ラム酒など300種類の酒が楽しめる本格的なバーになる。
これまでの変なホテルと異なる点は「人」と「ロボット」を組み合わせるサービス展開。チェックインは有人で、清算などはロボットが行う。言語は日、英、中(繁・簡)、韓に対応。とくに訪日客に人気の銀座エリアで、ロボットだけでは難しい部分は人がサポートする考え。
最新設備も導入する。全室に自動クリーニング機と4K49㌅テレビ、無料無制限の貸し出し携帯端末「handy」を設置した。ハンディはアプリを入れるとルームキーにもなる。
オープンに先立ち1月26日に行われた内覧会で、同ホテルマーネージャーの中村孝宏氏は「銀座という特色ある土地柄に合わせ、さまざまな工夫を施した」と説明。「訪日客がとくにロボットは関心が強い。既存のホテルとの差別化はできており、引き続き“変化し続ける”を追求していく」(中村氏)と強調した。
折からの訪日客増加を受け、変なホテルは続々と都心部に進出する。今年4月に浜松町、7月に浅草橋と赤坂、9月に羽田、12月は博多・心斎橋北・心斎橋の計7エリアに建設を計画。19年3月には京都エリアも予定している。「東アジア地域への展開も検討している」(同社)とさらに勢いは続きそうだ。
□内覧会ギャラリー