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旅マエに疑似体験、HISが関東全店でVR導入へ

2018年2月1日
編集部:平綿 裕一

2018年2月1日(木) 配信 

VRでホテルを疑似体験

 

エイチ・アイ・エス(HIS)は2月1日(木)から、関東地区の一部専門店を除く営業所全店(127店舗)にVR(仮想現実)を導入した。第1弾でハワイ24ホテルの設備や客室を、カテゴリー別で確認できるコンテンツを提供。事前に旅マエと旅ナカのギャップを埋めることで、顧客満足度の向上をはかる。

 HISは2015年から一部店舗でVRを試験的に導入していたが、海外旅行を取り扱う関東地区全店舗への導入は今回が初となる。

 VR技術による疑似体験は営業面にも役立っていた。すでに導入済の営業所ではハワイ、イタリア、スペインの観光地やホテルのコンテンツなどを導入。接客時に疑似体験してもらい、ツアー追加手配、部屋カテゴリーの確認に活用してきた。予約時の部屋の雰囲気や眺望などのイメージと、現実とのギャップを減らせることが大きなメリットだった。

 使用するナーブ社のVRシステムは、客が見ている画面を、パソコンかiPadに共有でき、担当者も同じ画面を見つつ説明が可能。同端末を複数使用することで、1人が見ている内容と同じ方向を、他の人にも共有できる。端末は固定バンドがないため髪型がくずれず、眼鏡を掛けたまま視ることができる。機器に不慣れでも簡単に利用でき、若年層からシニア層まで、楽しみながら利用可能だ。

 同社では引き続き、最新技術を活用していく。旅をより具体的に提示することで、「新たな旅の提案につながれば」(同社)と意気込む。

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