「華麗(カレー)なる佐野クリケットフェスティバル」を開催
2018年2月21日(水) 配信
栃木県佐野市は、クリケットのスポーツとしての価値を尊重し、市民に愛されるスポーツに育て、国内外との交流をはかることをで佐野市の活性化を推進する「クリケットタウン佐野」創造プロジェクトを進めている。取り組みの第1弾となる「華麗(カレー)なる佐野クリケットフェスティバル」の概要が2月19日(月)に発表された。
当日はプロ野球からクリケットに挑戦することを発表した木村昇吾さんと、佐野ブランドキャラクターのさのまるをゲストに迎え、イベント概要やクリケットの紹介、イベントを機に開発された「佐野らーめん・カレー版」の発表、試食を行った。
□佐野市クリケットでまちおこし 、3月イベント開催
「佐野市クリケットタウン始動」発表では、佐野市の岡部正英市長が「クリケットタウン佐野」創造プロジェクトの概要を説明した。クリケットを用いたまちおこしプロジェクトについて、「クリケットは日本国内では認知度が低く、競技人口も少ないが、イギリスや南アジア諸国では愛好されており、それら地域とさまざまな分野で連携の可能性がある。今後、佐野市の発展のために、この可能性を生かしていきたい」と説明。続いて、佐野市観光スポーツ部スポーツ立市推進課の関口吉丸課長が「華麗(カレー)なる佐野クリケットフェスティバル」のイベントについて、「クリケットとカレーを通してクリケットタウン佐野の魅力を多くの方々伝えていきたい」とコメントした。
その後は、日本クリケット協会の宮地直樹事務局長よりクリケットの紹介があった。「2026年にアジア大会が愛知で開催されるなどクリケットが盛り上がってきているタイミングで、佐野市が『クリケットタウン佐野』創造プロジェクトを始めるというのは、クリケット協会としても絶妙なタイミングだと考えている」と佐野市へ期待をよせた。
□クリケット挑戦の元プロ野球選手、木村昇吾さんが競技の魅力を紹介!
ゲストとして登場した木村昇吾さんは、クリケットの魅力について「野球とは似て非なる部分が多く、野球ではファールになるようなことが実は得点になったり、ワンバウンドしたボールを打つところだったりと違った魅力があります。また、イギリスやインド、オーストラリアのトップリーグでは、10億円や30億円稼いでいる選手もいるので、お金の面でも魅力的かな、と思います(笑)」とコメントした。
また、佐野市のクリケットタウンとしての取り組みについては、「佐野市がクリケットのまちとして認知されることもそうですが、僕は海外で活躍できるよう頑張っていきたいので、こういった活動をもっともっとしていただき、クリケットの魅力が広がるとプレイヤーとしても嬉しいです」とエールを送った。
□「華麗(カレー)なる佐野クリケットフェスティバル」概要
日 時:2018年3月17日(土)、3月18日(日) 午前10:00~午後3:00
場 所:佐野市運動公園陸上競技場
※荒天時は佐野市運動公園 市民体育館にて開催
アクセス:東北自動車道「佐野藤岡IC」から11.8㌔(25分)
主 催:佐野市
共 催:日本クリケット協会
内 容:クリケットエキシビジョンマッチ/クリケット体験ゲーム/南アジア&佐野市カレーフェス/南アジア舞踊パフォーマンス
入場料:無料
問い合わせ:華麗なる佐野クリケットフェスティバル事務局 (担当:JTB関東両毛支店・中田)
TEL:0284‐70‐0118(平日午前9:30-午後5:30/土・日・祝日休業)
□クリケットタウン佐野創造プロジェクト概要
「佐野から世界へ、世界からSANOへ!」。クリケットを柱とした地方創生への挑戦
本プロジェクトは、2017年度「国の地方創生推進交付金事業」に採択されスタートしたもので、国内ではマイナーであるが、世界的にはメジャースポーツとされる「クリケット」を活用したスポーツによる地方創生を目的としたもの。
将来は、国内はもちろん、クリケットの盛んな南アジア諸国やオセアニアなどからのインバウンド誘客を図り、佐野市が「クリケットのまち」として国内外から認知されることを目指す。また、波及効果により地域経済を活性化し、財政支援がなくても、市民が楽しみながら自立していける「稼げる」まちづくりを実現する。
そのために「地域価値創造マネージャー」として民間人材の登用を計画し、昨年末から募集し285人の応募があった。現在、2次選考まで終了し、3次選考として3月3日(土)・4日(日)の2日間、佐野市内で最終選考会を実施し、マネージャー1人が決定する予定。
また現在、旧県立高校跡地を活用し、日本初で唯一となる男子国際規格に準じたクリケット場の整備を進めている。工事自体は3月末の完成を目標に進んでおり、その後、芝生の養生期間を経て、実際の運用開始は夏以降を予定している。