ロケーションジャパン大賞 札幌市×探偵はBARにいる3、悲願のグランプリ
2018年2月23日(金) 配信
「第8回ロケーションジャパン大賞」の表彰式が2月22日(木)、東京都内で行われ、ノミネートされた37地域、全30作品のなかからグランプリには「北海道札幌市×映画『探偵はBARにいる3』」が選ばれた。市と札幌フィルムコミッションが一丸となり撮影・ロケ地の対応をしたことが評価され、悲願のグランプリ獲得となった。
同賞は、ロケ地情報誌「ロケーションジャパン」(地域活性プランニング)が主催するもので、①支持率②撮影サポート③行楽度④地域の変化――4つの指標と7500人のアンケートを基に審査された。また今回から「ふるさと応援女優賞」と「ふるさと応援男優賞」、「監督賞」が新設された。
札幌市役所経済観光局国際経済戦略室の知野学室長は、「地域や市民ボランティアらが一丸となって取り組んだことが評価されたと思う。これからも地域一丸となり、札幌の魅力を国内外に発信していく」と宣言。東映の須藤泰司プロデューサーは、「映画の主役は、大泉さんだが、映画の舞台になっている札幌のまちとすすきのも、もう1つの主役」と語り、市や札幌フィルムコミッションらの協力に対し謝意を述べた。
監督賞を受賞した映画「この世界の片隅に」の片淵須直監督は、「映画は、1930―40年代の広島県広島市と呉市が舞台。戦火によって当時の姿は見ることができない。しかし、映画を通じてみる人の中に想像力を育み、それが、当時の姿を心の中に見せることができるのではないか」と作品への思いを語った。
ふるさと応援女優賞を受賞した有村架純さんは、「ロケ地がなければ(作品は)絶対に成立しないです。その地域が作り出してくれるお芝居、色、音、においが必ずあると思っています。作品の隅々まで色づけてくれるその地域には、いつも力をいただいています」とコメントを寄せた。
また、ふるさと応援男優賞を受賞した大泉洋さんは、「北海道に暮らす人々にとって、日常ど真ん中の街の光景が映画に登場したことはうれしいことで、新たな北海道の魅力を伝えられたのではないか」とし、「今後も北海道人の1人として、自分のふるさとを盛り上げていけるように頑張る」と意気込みを寄せた。
準グランプリ以下の受賞は以下の通り。
【準グランプリ】:富山県×映画「ナラタージュ」
【特別賞 支持率部門】:埼玉県行田市×ドラマ「陸王」
【特別賞 行楽部門】:佐賀県唐津市×アニメ「ユーリ!!! on ICE」
【特別賞撮影サポート部門】:千葉県いすみ市×映画「昼顔」
【地域の変化部門:茨城県×連続テレビ小説「ひよっこ」