目標大きく上回り、12万人を達成 JTB×STBキャンペーン
2018年2月28日(水) 配信
JTB(髙橋広行社長)とシンガポール政府観光局(STB)は2月28日(水)に東京都内で、グローバルデスティネーションキャンペーン報告会を行った。両者は昨年2月7日に協力覚書を締結。目標人数は9万人だったが、前年比75%増の12万3110人と大きく上回った。共同商品開発やマーケティング、販売網強化が功を奏し、シンガポールへの日本人渡航者数は3年ぶりにプラスに転じた。
商品開発では貸切オープントップバスで夜景スポットを巡る「キラキラ夜行バス」がキラーコンテンツになった。運行台数は年間411台(目標350台)、延べ乗車人員は1万7500人と好調。18年度も引き続き運行させる。
マーケティングでは若い女性に対し「フォトジェニック」を軸に、インスタグラマーを起用した商品と販促などを展開。各顧客層への訴求方法も工夫した。
販売網強化はとくに力を入れた。実地研修などを支援し、JTB社員約1500人が現地へ赴いた。直接現地を体験することで、販売力の強化につなげた。
「双方にとって将来にわたる大きな財産となる」。髙橋社長は同日の報告会で1年に及ぶ協力体制を評価した。「より強固になった協力関係のもと、持続可能な旅の仕組みを作っていく。今後も観光を基軸とした交流人口の拡大をはかる」と良好な関係を維持していく考えを示した。
一方、シンガポールへの日本人渡航者は14年から減少していたが、17年は79万2813人(同1・1%増)で3年ぶりに増加。STBのライオネル・ヨウ長官は「シンガポール観光業界全体に恩恵が及んだ」と振り返った。続けて「今回のCPの終わりは新たな歴史のはじまりだ」と強調した。