現場で活躍できる人材育成を 地域通訳案内士セミナー開く
2018年3月1日(木) 配信
パソナとキャプラン、エイチ・アイ・エス(HIS)は2月27日、地域通訳案内士セミナーをパソナトラベルハブミックス(東京都千代田区)で開いた。地域通訳案内士制度の背景と概要や京都市の育成事例などを説明。事業者との面談会や、観光事業者、観光客と通訳案内士のマッチングサイトの構築など、現場で活躍できる人材を育成するための取り組みが示された。
育成事例の紹介では水上大嗣氏(京都市観光協会国際誘客推進部担当部長兼国際企画課長)が登壇。京都市で行われている京都市認定通訳ガイド制度「京都市ビジターズホスト(KVH)」について説明した。KVHは、京都の観光資源を適切な言語と利用者の文化に応じた個別の切り口で伝えることができる地域に根差した通訳ガイド。対象言語は英語などの4言語、京都市のほか、宇治市と大津市でも活動する。選考基準では市民を観光産業の担い手とすることが目的に含まれることから、就業意欲を重視。認定式終了後には事業者との面談会も設けるほか、観光事業者、観光客と通訳案内士のマッチングサイトも構築。生計を立てられるようきめ細かくサポートしている。
パソナとキャプラン、HISの3社は共同で、2月から自治体向けに「地域通訳案内士育成プログラム」を提供している。今セミナーで内容を説明。パソナは業務区域の設定など計画作成を支援、キャプランが研修内容の企画、運営を行い、HISが実地研修などの活動支援を担当する。またHISは外国人観光客とガイドをマッチングするサイト「トラビー」を立ち上げ、ガイドの活躍の場を広げる。