Instagramが東京でエキシビジョン(#UnknownJapan)
2018年3月23日(金) 配信
Instagram(インスタグラム)は3月25日(日)まで、「#UnknownJapanエキシビジョン」を東京国際フォーラム(東京・有楽町)で行う。昨年10月からスタートした#UnknownJapanキャンペーン。写真にハッシュタグを付け、投稿すれば誰でも参加することができる。日本の魅力をシェアすることで、国内外からの興味関心を高め、長期滞在に結びつけることが狙いだ。
同キャンペーンは2016年12月、米インスタグラム社のマーニー・レヴィーンCOOが来日し、田村明比古長官との対談がキッカケで実現したもの。半年間で、8万件を超える投稿が集まった。エキシビジョンでは、全国47都道府県から投稿された写真などを展示する。
3月23日(金)には、オープニングセレモニーが行われた。出席した日本政府観光局(JNTO)の松山良一理事長は「写真は感性に直接働き掛けるもの。豪徳寺(東京都世田谷)の招き猫など、インスタグラムがきっかけとなって観光需要が創出された例も多く、キャンペーンを通じ1人でも多くの海外の方の来訪を促したい」と語った。
JNTOでは2月から、欧州豪市場をターゲットに据えた「Enjoy my Japan」キャンペーンを始めるなど、長期滞在と消費増を促す施策に注力している。セレモニー後のインタビューで松山理事長は、#UnknownJapanキャンペーンは消費増などに結びつく有効な手段という位置付けで、インスタグラム社との連携についても継続していく考えを示した。
近年はインスタミートやフォトコンテストを独自に実施する地域も増えてきた。写真は直感に訴える力を持ち、言葉の壁もない。知られざる日本=#UnknownJapanキャンペーンは、住民が地域の魅力を再発見する役割も果たしている。セレモニーに出席した衆議院議員の平井卓也氏(衆議院議員 自民党 広報本部長 IT戦略特命委員長)は、「一歩踏み込んだコンテンツを求める旅行者の取り込みに効果的。今年は、キャンペーン内容をさらにブラッシュアップほしい」と述べた。
インスタグラムは、地方行政や一企業による一方的な発信からの脱却と、旅行者や地域住民間の交流を促すためにも有効だ。興味はあるが、何をすれば良いのか分からないという地域の観光関連事業者・団体向けに、フォトコンテストを容易に実施できるCMS(コンテンツ管理システム)を廉価に提供するベンチャー企業も多い。
なお、セレモニー後には、JNTOの松山良一理事長と、Instagram公共政策マネージャーのジョン・タス=パーカー氏が、インタビューに答えてくれた。後日本紙上にて紹介する予定だ。