地元食材でハラル対応 ムスリムツーリストが、安心して日本での食事を楽しめる場所を提供
2018年3月26日(月) 配信
一関市や平泉町を訪れるムスリムツーリストが、安心して日本での食事を楽しめるように――。観光事業を展開するイーハトーブ東北(松本数馬社長、岩手県一関市)は現在、同社が運営するレストラン「KABURAYA」で提供するハラル認証の食材を使ったメニューの開発などのためのクラウドファンディングを行っている。
集まった費用は、ハラル認証を取得している地元企業と「こんにゃく」を活用したメニューの開発やレストラン内の「礼拝室」設置、地元染物店と共同開発した「礼拝用マット」の開発費用にあてる。東北のハラル対応の現状を発信し、考えるきっかけにと、クラウドファンディングを利用。開発したレシピは、動画サイトなどを通じ無料公開し、課題解決の一助とする。
3月23日(金)、パソナトラベルハブミックスで開いたセミナーで松本氏は、飲食店のハラル対応の現状に関し、「多くの飲食店では認証取得が必要で、取り組むには大きなハードルがあると思われている」と説明。しかしハラル認証はムスリムにとっての判断基準一つであり、取得していなくてもハラル対応は可能であることから、「ハードルをよく理解することで乗り越えられる可能性がある」と語った。