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システムで課題解決 宿の直販力をサポート(ダイナテック)

2018年3月30日
編集部

2018年3月30日(金) 配信

齋藤克也社長

 宿泊施設に対し、直販サイトの予約システムの提供を行う業界大手のダイナテック(齋藤克也社長)は3月22日、東京都内でカンファレンス2018を開いた。「個を強くし、システムによって施設の課題を解決していく」と語った齋藤社長。今夏には主力商品である予約システム「Direct In(ダイレクトイン)」を刷新する。ウェブサイトのレスポンシブル対応(スマートフォン端末対応)やプラン詳細の改善など、利用施設の声に応えたリニューアルを行う予定だ。

 同社サービスの目的は、宿泊施設の自社サイトからの成約率向上と非常にシンプル。個々の宿の直販力をサポートすることで、OTA(オンライン旅行会社)との差別化を実現してきた。現在、導入施設は3千(ダイレクトイン)を超え、業界トップの実績を持つ。トラベルコとも連携を果たした。

 30年以上、システム開発に従事してきた同社。時代の要請を受け昨年、システム開発・提供企業からトータルソリューションプロバイダーへの転換をはかると発表した。納品して終わりではなく、成約率向上をともに実現するパートナーという立ち位置を模索する。SMS(ショートメッセージサービス)を介した決済サービス「Paidy」を提供するエクスチェンジコーポレーションとの連携も発表。直販サイトの可能性を広げている。

 同社は2015年、ヤフー(Yahoo!Japan)傘下に。連携サービス(D-RISE)を利用することで、OTA(Yahoo!トラベル)のサイト上でも宿泊プランを掲載できるようになった。3月13日には、メタサーチ大手のトラベルコとの提携を発表。宿泊施設の自社サイトで販売する宿泊プランと、旅行会社によるそれとの比較検討を実現した。

 「AI(人工知能)によるデータ解析など、ヤフーグループの持つビッグデータの活用も視野に取り組みを進めていく」と語ったのは、同社執行役員の入本泰光CTO。温度管理の見回りや、チェックイン・アウト時の手間を省くIoT(モノのインターネット)の活用などにより、今後はPMSのさらなる進化を実現することで、サポート力をさらに強化していく構えだ。

 なお、ダイレクトインといった同社サービスを利用し、直販で高い成果を出した施設を表彰する「Direct Sales Award」の表彰式も行われた。

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